心と身体を元気にする、薬膳レシピ

夏の身体を整える、魚介とトウモロコシのセビーチェ。

今月8日には立秋ですが、きっとまだまだ続きますねー猛暑。しっかり対策していかねば、です。

今回は7月のとある猛暑日に「あー、食べたい!!」と思ったお料理をご紹介します。食べたいと思うってことは(基本的には)身体も欲しているということ。蒸し暑い日にはこういったものに限ります。

セビーチェはシンプルな味付けなので、具材はアレンジし放題。タンパク質以外にパクチーや赤タマネギはマストで入れたいところですが、他にミニトマトやキュウリ、セロリやピーマンなどもいまの時期に効果的な食材ですし、おいしく仕上がりますよ。

今回チョイスしたのは、元気を補うタンパク質として白身魚(写真はカンパチ)とタコ、野菜はトウモロコシです。

白身魚とタコはもちろんどちらかだけでも結構ですし、刺身用にカットされているものなら手間もかかりません。トウモロコシは湿度対策と胃腸ケア。あればヒゲも加えると、蒸し暑さや水分の摂り過ぎによるむくみにもより効果的です。そしてパクチーは消化促進や湿度対策、気の巡りによく、赤タマネギも気巡りに、ライムはほてりを鎮め、水分を補給します。

さて、実はここまでは比較的元気な人向けのお話。今年は早くから猛暑日が多かったので、冷たい飲み物の摂りすぎで胃腸の調子を崩している方、多いのではないでしょうか? 暑さで汗をかく分、水分補給は絶対的に必要なのですが、冷たくなくてもがぶがぶ飲んでしまう回数が増えると胃腸は弱ります。こうも暑いと、わかっていてもつい沢山飲んでしまいますよね。ぜひ気をつけて少しずつ、こまめに水分を摂っていきましょう。

胃腸(消化器)が弱ると食べたものを栄養に変えられませんし、そうなると夏バテするのは目に見えています。水分代謝も悪くなり、むくみにもつながります。トウモロコシで胃腸ケア、パクチーで消化促進を考えたレシピではありますが、温かく消化のよいお料理を食べる回数を増やしたり、生ものを食べる回数を減らすようにしてください。

これからが夏本番、身体の声を聞きながらしっかり食べて乗り切りましょう!

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魚介とトウモロコシのセビーチェ

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【材料】2人分

白身魚(刺身用。カンパチ、タイ、スズキなど) 80g
タコ(刺身用) 60g
トウモロコシ 1/2本
赤タマネギ 1/8個
パクチー 1~2株
青唐辛子 小1本

A
ライムしぼり汁 大さじ2(大きさ次第で1/2個~1個分)
ニンニク すりおろし少々(小さじ1/8位)
塩 2つまみ

【作り方】

1. トウモロコシはラップで包み、600wの電子レンジに4分かけ(途中で上下を返す)、粗熱が取れたら包丁で芯からそぎ落とす。あればヒゲも一緒に加熱し、細かく刻む。白身魚はサクであれば一口大にそぎ切りし、分量外の塩少々をふり5分ほどおいて水分をペーパーでのぞく。タコも一口大にそぎ切りする。赤タマネギは薄切りする(好みで水にさらし、しっかりと水分を切る)。パクチーはざく切りする。
2. マリネ液を作る。青唐辛子を小口切りにしてボウルに入れ、Aを加えて混ぜ合わせ、なじませる。
3. 2に1を加えてマリネし、うつわに盛る。

●ライムは1個分加えても。その場合、塩を足す。
●青唐辛子は辛いものが苦手であれば1/2本でも。

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薬膳レシピ」一覧へ

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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