朝ごはんは白くないお皿で。松本かおるさんの焼締プレート。
これは松本かおるさんのプレート。備前の土を使った無釉の焼締(やきしめ)陶器だ。「テラコッタがお皿になったみたいなところが好き」とずっと言ってきたのは「テラコッタ=素焼きのタイルや植木鉢」と思っていたからだけれど、改めて「テラコッタ」という言葉を調べてみたら「素焼きの陶器」の意味だった。はふ。このプレートは素焼きのあと、釉薬をかけずに本焼きしている。それはさておき、超フラットかつ、少しだけふちが上がっているこの形は、フライパンで焼いたものをひっくり返して盛りつけたいときに、ものすごく役にたつ。20センチのフライパンよりほんの少し大きいサイズ感で、円形に並べて焼いた餃子、ちぢみ、かぼちゃの千切りやれんこんの輪切りを少量の小麦粉とマヨネーズで和えて焼き、ピザ用チーズをかぶせてパリパリに焼いたかぼちゃチーズやレンコンチーズ、パンケーキ、ワッフル、クレープ......なんでもござれ、華麗に上下がひっくり返るのであった。テラコッタ色と素朴な粉もの料理の相性の良さは言わずもがな。朝に、夕に、よく使う。
[ある日のうつわ]
チーズがカリカリと焼けてきたら、このプレートでフライパンに蓋をしてひっくり返す。今日も上手くいきました。
パンとかホットケーキの朝ごはんって、白いお皿に盛りつけがちだけれど、このお皿が来てからというもの、朝は白くない我が家。テラコッタの色味が眼にやさしくて、ほっとする。
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作り手:松本かおる
購入した年:2011年頃
購入場所:イコッカ
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