
トマトの赤が、ぐっと映える。おもてなしにも使いたいオーバル皿。
これは今井律湖さんのオーバル皿。
今井さんは益子で作陶している。デミグラスソースみたいなブラウンは、益子焼でよく使う釉薬の一つ、飴釉だ。
つやのあるブラウン→洋食屋さんを連想→懐かしい美味しさ、という脳内図式なのか、このお皿に盛り付けて食べるとき、ほおばる前からほっとした気分になる。だから来客があるときにもよく使う。みんなにもほっとリラックスして欲しくて。その目論見は、必ずといっていいほどうまくいき「わあ、素敵〜」と喜ばれる。
深さとリムのバランスが良いのか、お鍋からざざっと流し込んだだけでも良い感じに収まるので、盛り付けにそれほど気を遣わずともカッコよく決まるというのも会食向き。よく考えられたうつわだなあと思う。
一番合うメニューは、友人の誰もが参考にしていた料理家・渡辺康啓さんの「せせチャンネル」より「いんげんとトマトの煮込み」。そしてオムライス。トマトの赤が懐かしさを増長するのだ。
[ある日のうつわ]
絵本に出てくるみたいなオムライスを作った日。
いんげんとトマトの煮込みの、クタクタでちょっと色褪せたグリーンも映える。
トマトの赤との相性は、ピカイチ。
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作り手:今井律湖 @ritsukoimai
購入した年:2023年
購入場所:レストラン「NATIVO」の料理イベントにて
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