ロンドンのアーティストが集うアドレス:Beck Road
以前「イギリスのおうち」シリーズでの紹介したことがある、コンパクトな コロンビアロードのフラットに住んでいたアーロンから、
「引っ越したからパーティーにおいでよ」
との連絡が。新しい住まいは、ロンドンのクリエイターたちが住む場所として有名なベック・ロードだと言うじゃないですか。
ヴィクトリア時代に建てられた56軒のテラスハウスが一堂に並ぶこの通りは、70年代頃から移り住んで来たアーティストや建築家が、自宅でアートの展示会やオープンスタジオを展開し始めたパイオニア的な場所。生きたロンドンアートの歴史を垣間見ることができるストリートなのです。
そしてラッキーなことに、ちょうどパーティーの日が「オープン・ハウス・フェスティバル」の開催日。自宅を開放している住民の皆さんと交流できたり、ストリート全体が彫刻やパフォーマンスの展示スペースに変身する日でもあったりで、通り全体がお祭りのような賑やかな雰囲気に包まれていました。
レンガ作りのトンネルの内部にあるベック・ロードスタジオも解放されていたので覗きに行ってみる。中には多数のアトリエやショップがあって、そこで制作活動中のアーティスト達とお喋りが弾みます。
見よ!この古着屋さん。柄on柄攻撃で、目がチカチカしてくる(褒めてます)。Gold Dust(金粉) ヴィンテージってネーミングも◎。
この小さなアトリエで絵を描いていたのは、ルーシーと言うイギリス人アーティスト。数ヶ月前にこのスペースを友人から紹介してもらって、即決で契約したと教えてくれた。
元々はインテリアデザイナーだったのだけど、
「クリエイティビティよりも予算やビジネスの要素が強い」インテリアの仕事に辟易して、2年前に絵を描き始めたと教えてくれた。
『ロンドンで、窓があるスタジオが見つかるなんて奇跡!』だそうです。
ポップでカラフルな彼女の絵、日本まで送ったりできます?と聞いたところ
「Of course!」とのことでした。
結局アーロンの新居そっちのけで、ベック・ロードのオシャレなお家を覗きにいったり、アーティストの方々とのお喋りを陽が暮れるまで楽しんでしまった私。彼の新しいおうちはまた後ほどフィーチャーいたします。
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