Butterdrop Diary 『ロンドン郊外のカントリーライフ』

リールの街で出会ったおやつ『メルべイユ』

フランドル地方の街リールを散策中に遭遇した、地元の人々が行列を成すパティスリー。

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中を覗いてみると、窓際で小さなシュークリームのようなものにクリームを乗せているスタッフが!まさしく大昔、私がニューヨークのマグノリアベーカリーでカップケーキをデコレーションしてた時の手つきとそっくりで、思わずじっと見入ってしまいした。

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既視感

こちらがショーケースの中に不格好に並ぶ、ポテっとした愛嬌のある未知の物体、メルベイユ。初めて目にする、食感も味も想像がつかない外国の食べ物を食すのは旅行のハイライト!

Image 21.jpeg色んな種類があったけれど、旬の『限定品:マロン』のサインを見て迷わず選択。

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限定品に弱い

一口食べると、ふんわりとした上品なクリームの中にサックサクの焼きメレンゲが隠れていて、口の中で一瞬で溶ける感じ。甘過ぎず且つ濃厚なクリームとメレンゲとマロンペーストのコンビネーションに、友人と3人で変な声が出る。

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OH. MY. GOD.

なんだか魔法のようにあっという間に口の中で消えてしまったので、急いで戻って10個買い足しました。

因みに『メルベイユ/Merveilleux』は『素晴らしい物』という意味なのだそうだけど、私は『天使の落とし物/Angel Droppings』と命名。

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10個シルヴプレ!

このメルベイユを食べるためだけにでもリールにまた来る価値があるね!と3人で興奮気味に話していたところ、こちらのショップがパリにもロンドンにもニューヨークにも、そして神楽坂にもあることが発覚。そうですよね、こんなに素晴らしい物がこのリールの街にしかない訳はありません。でも、メルベイユは北フランスの伝統的なお菓子で、このお店が本店だった模様。ちょっと特別な気分に浸りながら、10個入りの箱を大切に抱えておりました。

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そう言う訳で今の時期、神楽坂店にマロン味の天使の落とし物を是非食べに行ってくださいませ。

 

ギャンブル五月

ニューヨーク州立大学卒業後、ウェストヴィレッジのマグノリア・ベーカリー本店にて6年間腕を磨く。ロックバンドのメンバーとして2度の全米ツアー後、渡英。現在は田園風景が広がる『Garden of England(イギリスの庭)』と呼ばれるロンドン郊外はケント地方に暮らす。著書に『ニューヨーク仕込みのカップケーキデコレーション』『イギリスから届いたカップケーキデコレーション』(SHC)。
Instagram:@satskigamble
Twitter:@satski_gamble

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