"空白"に込めた想いとは? 片山高志の新作展。
Culture 2017.11.02
一見、写真かと見紛うほど緻密に描かれた風景。木々や水、山からなる、どこか親しみの湧いてくる風景の中に、まるでコンピュータで製図されたかのようにシンプルな線で描かれた、真っ白い看板が浮かび上がる……本日からスタートしたアーティスト片山高志氏の個展『EMPTY EMPIRE』には、そんな不思議な光景を描いた作品が並びます。
『empty』(2017年)©TAKASHI KATAYAMA
現代社会の中では意味のないものが排除され、決まり切った価値観に沿った物事であふれている。個人による自律的で自由な思考は、あらかじめひかれたレールに沿うことを強いる社会の中で硬直していく。それはつまり、自らの問いに向かうことを忘れ、探求心や想像力を失っていくことと同義であろう。
これは片山氏が個展に寄せた言葉。作品を観ることで生まれてくる考えや感情に向き合い、自由に楽しんでほしいとのメッセージが込められているようにも感じられます。
『empty』(2017年)©TAKASHI KATAYAMA
“空白”を想像力で満たしながら、ぜひ作品を心ゆくまで味わいに訪れてみてはいかがでしょう。
『anomaly』(2017年)©TAKASHI KATAYAMA
片山高志個展『EMPTY EMPIRE』
期間:2017年11月2日(木)〜14日(火)
会場:Alt_Medium(オルトメディウム)
東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F
Tel. 03-5996-8350
営)12:00〜20:00
休)水
入場無料
http://altmedium.jp
期間:2017年11月2日(木)〜14日(火)
会場:Alt_Medium(オルトメディウム)
東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F
Tel. 03-5996-8350
営)12:00〜20:00
休)水
入場無料
http://altmedium.jp
【関連記事】
世界的に注目される韓国の抽象画「単色画」とは。
「家族」と「女性」のあり方を問う、長島有里枝の個展。
BRAND SPECIAL
Ranking