9年間に9度死にかけた少年をめぐる心理サスペンス。

Culture 2018.02.07

眠れる海の美少年の意識が、不可解な出来事の扉を開く。

『ルイの9番目の人生』

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まずは難産、続いて天井から寝台にシャンデリアが落下。さらに感電、食中毒、と少年ルイは8度も死にかけた。そして9歳の誕生日、両親と行楽中に崖から転落、長い眠りに入る。事故か、事件か。背後に潜むのは自傷癖か、虐待か。疑いにかられた担当医アランが謎を追う。昏睡状態のルイの意識が私たちに語りかけ、罠にかかりそうな誰彼に渾身のシグナルを送る。そんな趣向がどんでん返しの局面をもたらす異色ミステリーだ。孤立無援のルイが庇護を求める場が明かされる、神経戦の末のメルヘン的な情景も素敵。

『ルイの9番目の人生』
監督/アレクサンドル・アジャ
2015年、カナダ・イギリス映画 108分
配給/松竹
新宿ピカデリーほか全国にて公開中
http://louis9.jp

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*「フィガロジャポン」2018年2月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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