ゲイリー・オールドマンが演じる英国の伝説的リーダー。

退却戦を強いられるさなか、人々に届く言葉を武器にして。

『ウィンストン・チャーチル　ヒトラーから世界を救った男』

偉人伝ではない。歴史の岐路を切り取った、丁々発止の会話劇だ。大酒飲みにして偏屈。しくじり続きの嫌われ者だったが、戦時体制の手詰まりの末、チャーチルは英国首相に指名される。閣内の反チャーチル派はダンケルクの戦いの劣勢を見据え、ヒトラー相手に交渉のカードを切れ！　と詰め寄る。妥協せず、の姿勢に恐れも抱きつつ、いかに彼が国民を味方につけ、亡国の危機に臨むか？　欠点多き指導者をゲイリー・オールドマンが豪放に演じ、米アカデミー賞主演男優賞を受賞。

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＊「フィガロジャポン」2018年5月号より抜粋