待望の日本公開！ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』。

日本映画黄金期に愛を捧げた、SF冒険譚の奇想と懐かしさ。

『犬ヶ島』

近未来、古い言い伝えの因縁から、独裁的市長の小林は共存共栄していた犬たちを憎み、島流しにする。ゴミの島に追われた精鋭5匹が、『七人の侍』ばりに集結。愛犬を探すため島に到着した少年アタリとともに決起する。VFX万能の世に、鬼才ウェス・アンダーソンはコマ撮り人形アニメーションの古典的な手作り感に心を砕く。『酔いどれ天使』『野良犬』など黒澤明名作群を筆頭に、浮世絵から往年の特撮映画まで日本の風物や映画への偏愛がデフォルメされ、そこにきらめく。ベルリン国際映画祭銀熊賞（監督賞）受賞。

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＊「フィガロジャポン」2018年7月号より抜粋