結婚が長続きするカップルの秘密とは?

Culture 2018.07.02

話し合う、尊重し合う、共通の計画がある……。25年連れ添っても、「愛は永遠」という言葉を絵空事には感じない人たちがいる。そんな彼女たちに、カップル継続の秘密を聞いた。

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50歳から73歳まで、人生の半分以上を共に暮らす夫婦も登場。すべてを乗り越えてともに暮らすカップルの証言集。photo : iStock

証言者たち
■マリオン(結婚して46年)
■ルイーズ&夫アルチュール(結婚して44年)
■アスタルト&夫クリスチャン(結婚して28年)
■アガット(結婚して結婚26年)

「死がふたりを分かつまで」。結婚の時のこの言葉が永遠の愛を保証するわけではないことは、数字が実証している。2016年、フランスでは結婚したカップルの約45%が離婚に至っている。INSEE(フランス国立統計経済研究所)の調査によると、離婚は年間13万件に上るという。では、残り55%のカップルは、愛が色褪せないためにどうしているのだろう?

結婚後20年以上という2組のカップルとふたりの女性が、自分たちのケースについて証言してくれた。魔法のレシピが存在しないのは誰もが認めるところだが、彼らのアドバイスにまずは耳を傾けてみよう。

1.まずは話し合う

マリオンは73歳。人生の半分以上を夫とともに過ごしてきた。46年間の結婚生活を経ても当然ケンカすることはあるが、「説明し合う」ことによって争いは避けられるという。「うまくいかないことがあれば、話し合う。言葉に出すことを避けていてはいけません」とマリオン。

アルチュールと結婚して44年になるルイーズは、「話し合えば解決策を見つけることができる」と考える。アルチュールも「絶対にキツイ言葉を避けること」という条件付きとはいえ、同意見。話し合うことは、「共通の価値観」に関わる意見を交換することにもなる。共通の価値観は、長期にわたってともに人生を歩もうというカップルにとって必須なもの、と語るマリオン。「だからといって、政治的な意見が一緒でなくてはいけない、というわけではありません!」

話し合うことに加え、マリオンが必要性を感じるのはユーモアだ。「物ごとを深刻にしない効果があります」。一方、「1990年にクリスチャンに出会った時、『笑わせてくれる限り、別れないわ』と思ったものです」とアスタルトも証言している。

2.共通の計画をもつ

言葉の次は、実行についてだ。相手とともに人生を築こうと願うことは、強い約束の証であり、きっかけの役割を果たすことさえある。結婚26年というアガットは、こう語る。「この人と子どもをつくりたい、と思った初めての人でした」。子どもを含めた家族を構成することが夫婦の「かすがい」になることが多い、と言うのは、クリスチャンと連れ添って28年のアスタルト。またアガットは、「友情を育み、一緒に計画や喜びをもつこと」もとても大事だという。「私たちはよりよき人間になっていくのですから、常に人生を築き続けなくては」と彼女は言う。アスタルトもこう続ける。「一緒にいて居心地がいいと感じた時から、余計な疑問を感じることなく、ともに人生を築き始めるものです」。

パートナーと共通の計画をもつことで関係が保たれている、と言うのはマリオン。「相手と長期にわたって共通の計画をもちたいという気持ちは、いい兆候。共通の計画があれば倦怠はありません。相手にうんざりすることも少なくなります」

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3.誘惑する力を維持する

話して笑って、共通の計画をもつ。それはわかった。けれどどうやって、ふたりの間のセクシュアリティをキープすることができるのだろう? アガットにとっては、「誘惑する力を培い、相手を欲するだけでいい。相手を、そして自分自身もないがしろにしてはいけません」。彼女は結婚当初から、1週間に一度はふたりだけで夜を過ごす習慣を決め、子どもが生まれてからも、26年間の結婚生活を通してその習慣を守り続けている。「恋人同士としての時間をもち、セックスレスのルーティンに陥らないこと。ルーティンに陥ったら、それは押しのける。それが倦怠期を避けることにつながります」

パートナーへの誘惑を維持するなら……他人に対しても同様だろう。クリスチャンは自分が「もてる男」だと認めている。人に好かれるのは好きだし、アスタルトもそれを知っているが、それ以上のことはない。「自分に合った家族の暮らしを築いたから、ほかの女性との一瞬の時間のために、すべてを台なしにすることに興味はありません」。アガットも同様。「女性らしくいたいという気持ち、人に気に入られたい気持ちも失っていない。けれど彼以外の人に目を向けることはあり得ない。そうだとすれば、カップルの間に溝があるというになります」

4.相手を自由にする

何年も一緒にいると、カップルは一体化してしまうことが多い。それでも、それぞれが自由な時間を作ることはできる。そして、自由は必要なことでもある。現役の頃、アルチュールと妻とまったく違う世界で働いていた。「僕は出張が多く一緒にいない時間が多かったから、互いに息抜きができた。それぞれが独立していると、危機や倦怠が避けられる」とアルチュールは告白する。クリスチャンとアスタルトも、一緒に仕事を始める前は、彼らと同じような生活スタイルだった。クリスチャンは言う。「彼女は僕をずいぶん自由にしてくれていた。それぞれに興味が違い、家庭の外の人生も楽しむことができた」。「いつも一緒に同じことをしているわけではないから、後で語り合う。互いに興味が違うことが、私たちの関係を豊かなものにしてくれます」とマリオンも言う。

秘密についてはどうだろう? マリオンは夫のしていることを「確認しようとしたことはない」し、秘密の領域をもつことは「重要だ」と思っている。アルチュールも同様だ。「信頼し合うことが大事。だからといって、いつでも何でも言い合うことではなくてね」。だが、妻のルイーズの方は別の意見だ。「秘密の領域は必ずしも必要ではないと思います。いずれにしろ、長く一緒に暮らしているうちに、秘密の領域は少しずつ姿を消していくものです」。

5.関係が変化していくことを受け入れる

ひとりの人と生涯を通してともに暮らすことは、関係が変化する可能性を受け入れることでもある。46年の共同生活を経て、マリオンはこう考えている。「常に同じように愛そうとするのは難しい。歳をとることを受け入れ、お互いを受け入れ合わなくては。歳をとれば以前より美しくなくなり、身体が変化し、それにつれてセクシュアリティも変わります」。ゆえに、ともに長い間に暮らそうと決める前に、「身体的な魅力」だけが互いの関係にとって重要ではないことを認識しておく必要がある、とルイーズは強調する。

身体が変化するのと同様、感情も変わってゆく。マリオンは「仲間愛」と表現し、アルチュールは「優しさ」と呼ぶ。愛情が弱まったわけではない、と言うのはアスタルト。時を経るにしたがって、「最初の数年間の情熱と感情は、安らかで安心感のあるものに変わっていきます。それが充足感です。年を追うごとに、まるで枝葉が伸びていくように、一種のコネクションが生まれます。互いに完全に知り合い、時には同時に同じことを考えるようになるほど。ふたりは半分が合わさった融合体、合わせてひとつの存在になるのです」。

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texte : Mooréa Lahalle (madame.lefigaro.fr)

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