things to do 2019 工芸品のように美しい、ハンドメイドの絵本を読む。

Culture 2019.04.12

手製で丁寧に作られた、タラブックスの絵本。巡回中の展覧会が話題を呼んでいるが、工芸品のような美しい絵本は、手に入れて宝物にしたくなる!

タラブックスは、インド南部チェンナイで20年以上にわたって手作りで本を作っている出版社。インドの寓話やイギリスの詩、社会問題などが、ときに緻密な、ときに大胆な絵とともに手漉きの紙やクラフト紙にシルクスクリーンや活版印刷でプリントされ、1本ずつ糸を通して製本されている。

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左上から時計回りに、著者自らの遍歴がミティラーと呼ばれる伝統画法で描かれているシリアルナンバー入りの限定本『Black: An Artist’s Tribute』Santosh
Kumar Das著、著者の生まれ育ったガンジス川のほとりの生きものなど水中動物を繊細なタッチで描き出した『Waterlife』Rambharos Jha著、少数民族ゴンドのアーティストが紡ぐ水にまつわる物語『Water』Subhash Vyam著、インドの少数民族のアーティストが描いた獣と動物の名前のみが綴られたシンプルな一冊『Beasts of India』Kanchana Arni and Gita Wolf with Various Artists著

ジャバラに折り畳まれていたり、表紙やページに窓が開けられたものも。世はデジタル時代だけれど、「本には、作家、アーティスト、印刷技術者、あらゆる人たちの働きが詰まっている。本の形そのものに意味がある」と、タラブックスの創設者V・ギータは言う。このタラブックスの展覧会は昨年から全国を巡回しており、今年は栃木や京都で見られる。また、限られた書店のみだが、タラブックスの本を日本でも購入することが可能。表紙と裏表紙の間に無限の宇宙が広がる愛おしいオブジェ、タラブックスの本に会いに行こう。

世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦

会期:4/13~6/2
会場:足利市立美術館(栃木・足利)
営)10時~18時
休)月(4/29、5/6は開館)、5/7 
一般¥700
tel:0284-43-3131
www.watv.ne.jp/~ashi-bi
 
会期:6/25~8/18
会場:細見美術館(京都・岡崎)
営)10時~18時
休)月
入場料未定
tel:075-752-5555
www.emuseum.or.jp

【関連記事】
世界が注目するインドの小さな出版社、タラブックス。
若木信吾がプロデュースする絵本シリーズに、新作が登場。

※『フィガロジャポン』3月号より抜粋

photos : JOHN CHAN (OBJETS), texte : NAOKO AONO

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