音楽があの場所へ連れて行ってくれる。 松田ゆう姫 × レイキャビク|大自然に囲まれて聴きたい好きな曲。
Culture 2020.12.02
旅には音楽がつきもの。なかなか旅に出られないいま、プレイリストで旅気分を味わいたい。松田ゆう姫は、シンパシーを感じるアイスランドのサウンドをセレクト。大自然に囲まれたレイキャビクで好きな曲の謎解きをしてみたいと言う。
YUKI MATSUDA × REYKJAVIK
数年前から、レイキャビクを訪れたいとずっと思っています。ビョークに代表されるようなアイスランドのサウンドには、シンパシーを感じる部分が多いんです。
同時に、それらのサウンドがどんな環境から生み出されているのか、とても気になっています。だから、まず首都のレイキャビクに入って、その後、大自然にアプローチする旅に出て謎解きをしてみたいな、と。私が想像するに、空気中の光の反射で目に映り込む色も、音の聴こえ方も、住み慣れた日本や過去に訪れた国々とはまったく違うんだろうなって思うんです。
プレイリストでは、アイスランド出身のアーティストをひとりだけにしました。彼女の歌声や音からにじみ出る温もりが生まれた背景を知りたいし、このプレイリストを実際に訪れた時に聴いたらどんな発見があるのかも体感してみたいです。とはいえ、もし実現したら、現地のアーティストをもっと知りたくなってしまうんだろうな。
PLAYLIST
独特な空気感が共通する5曲。
1. UKのユニット、ポーティスヘッドの曲はとにかくクール。
2. ドイツのアンビエントアーティスト、アロヴェインの曲は瞑想にピッタリ。
3. ニューヨーク出身のザ・ブックスはフォークトロニカ。静けさの中に力強さがあり、遠くから情景が浮かぶ。
4. 声質が魅力のカナダのシンガーソングライター。アルバムの中でいちばん好き。
5. ビョークも絶賛したアイスランドのアーティスト。想像を超えるメロディ。
シンガー / アーティスト
1987年、東京都生まれ。2012年、電子音楽家JEMAPURとエレクトロニックミュージックユニットを組み、活動開始。写真家の磯部昭子とのコラボ作品など、アーティストとしても活躍している。
*『フィガロジャポン』2020年8月号より抜粋
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interview et texte : KENJI YAMAZAWA, YUJI IWASAKI