子どものインフルエンサーに対する法律、フランスで施行に。
Culture 2021.04.28
16歳未満の子どもインフルエンサーの親のビジネスに対する法律がフランスでこの4月に施行される。共和国前進政党のブルーノ・ステューダー副官に尋ねた。
Photo: Shutterstock / Arsenii Palivoda
――生まれたばかりから、子どものYouTubeやInstagramのアカウントを作る親がますます増えています。
子どもをオンラインに晒している場合、何か大変なことが起きた時に危険です。インターネットにおいて公私の境界は崩れつつあります。このことに対する対策は、民主主義を尊重しながら規制モデルを構築することです。フランスはこの分野においてパイオニアです。
――形のない世界において、本当に規制は可能なのでしょうか?
私たちはショービズ界の子どもたちのためにあった既存の法案にインスピレーションを得ました。ショービズ界は非常に(子どもにとって)保護的な規定を、とりわけ雇用関係の認識をはっきり定めています。子役、歌手、モデルとは異なり、子どものインフルエンサーの場合は、親に権限があります。子どもの動画を投稿して成功すれば、プロダクトプレイスメント(コンテンツの中に広告商品を折り込み、より自然に訴求する手法)で収益を上げることができます。それはいままで仕事とは見なされていませんでした。今回の法律の目的は、子どもを保護するための基盤を整えることです。
――仕事上の関係を定義する方法は?
親は、労働法の適用除外が認められるかどうか認可申請しなければなりません。行政のチェックが行われ、その報酬の大部分は子どもが成人するまでブロックされます。
――法律によって投稿内容の削除は可能になりますか?
未成年者であっても、子どもは動画の即時削除を要求できます。ブランドと契約を結んでいるのは親であって、ティーンエイジャーは必ずしも自分が映りたいとは限りません。
――動画配信信プラットフォームをどのように監視するのですか?
動画配信プラットフォームは、CSA(視聴覚最高評議会)の監督下におかれ、収益の現金化を制限されます。また、動画配信プラットフォームは心理的リスクについてユーザーに告知をし、CSAと連携するようになります。これらの動画配信プラットフォームは無数に存在し、フランスの法律の対象ではないため、管理は困難ですが、憲法第6条は、罰金を規定しています。児童の利益とプライバシーを保護し、児童労働が禁止されていることを忘れないことです。
texte:Lisa Hanoun (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi