フィリップ王配が息子と交わした最後の会話が明らかに。

Culture 2021.09.21

チャールズ皇太子フィリップ王配の死の前夜、父と交わした最後の会話をBBCのドキュメンタリー番組で明らかにした。

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スコットランドで開かれた「ブレイマーギャザリング」を一緒に鑑賞するフィリップ王配、エリザベス女王とチャールズ皇太子。(英国、2017年12月24日) photo : ロイター/アフロ

やりとりは悲しみの前触れだった。BBC Oneの新作ドキュメンタリー番組「Prince Philip: The Royal Family Remembers」の中で、チャールズ皇太子は父との最後の会話を振り返った。9月17日、この会話の内容をデイリーメールが報じた

チャールズ皇太子は、フィリップ王配が亡くなる前日の4月8日、父親に電話をかけ、1921年6月10日に生まれた父の100歳の誕生日のレセプションについて触れたという。

「あなたの誕生日の話をしているんだよ」。デリケートな領域に踏み込んでいることを意識しつつ、チャールズ皇太子はおずおずとフィリップ王配に話したという。「誕生日のレセプションをするかどうか考えているんだ」。これに対しフィリップ王配は彼らしいユーモアでこう返したという。「ああ、私がまだ生きていないといけないってことだね?」

「そう答えると思っていたよ!」とチャールズ皇太子が答えたその翌日の正午、エディンバラ公の逝去が報じられた。

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「おじいちゃん、どいて!」

9月22日にBBC Oneで放送されるこのドキュメンタリー番組は、フィリップ王配の子どもたちや孫たちの証言を通して、エリザベス女王の夫にオマージュをささげている。

番組の中でウィリアム王子は、バルモラル城に隣接する道路で起きたあるエピソードを語っている。ある日、フィリップ王配とウィリアム王子が車で移動中、若いハイカーたちのグループに出会った。彼らは、一連の課題を達成した青少年に与えられるエディンバラ公国際アワードの参加者。フィリップ王配は一行に近づき、車の窓を開けて挨拶した。しかし、その中のひとりが「おじいちゃん、どいて!」と声を上げたという。この事件の後、フィリップ王配はウィリアム王子にこう一言。「いまどきの若者は!」

また、番組の中でハリー王子は、「73年間の結婚生活で女王を支えてきた」祖父の「揺るぎないサポート」に賛辞を贈っている。

text : Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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