「たかが世界の終わり」写真で振り返るギャスパー・ウリエルのこれまで。

Culture 2022.01.21

ギャスパー・ウリエルは、2022年1月19日(水)、スキー事故で亡くなった。享年37歳。デビューから人気俳優への軌跡、交友関係やロマンスを辿る。

【関連画像】蒼天の俳優、ギャスパー・ウリエルをしのんで。

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誕生パーティーでのギャスパー・ウリエル。(2007年1月23日) photo: Getty Images

2003年、ひとりの若い俳優がフランスで一躍知られるようになった。シャープな顎のラインに突きさすような青い目、頭を剃り上げたギャスパー・ウリエルはアンドレ・テシネ監督の『かげろう』でエマニュエル・ベアールの相手役に抜擢され、人気を得る。それから20年近くが経った今日、透き通った瞳の俳優はもういない。ベルトラン・ボネロ監督の長編映画でイヴ・サンローランを演じた俳優は2022年1月19日、サヴォワ県のリゾート地ラ・ロジエールでスキー事故に遭い、37歳で亡くなったと親族がAFPを通じて発表した。

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「素晴らしいストーリーは終わりを予感させない」

「素晴らしいストーリーの映画は、冒頭で終わりを予感させないそうだ」 と2017年、ギャスパー・ウリエルはセザール賞主演男優賞を受賞した際にメッセージを寄せ、不在の彼に代わってグザヴィエ・ドランがこれを読み上げた。ギャスパー・ウリエルのストーリーは順風満帆だった。1984年11月25日、ブローニュ=ビヤンクールで生まれた少年は、ファッション業界で働く両親のもとで育つ。この環境のおかげだろう、自然でこなれたエレガンスの持ち主だったのは。シャネルの香水「ブルー ドゥ シャネル」のイメージパーソンに選ばれたほどの魅力にあふれていた。

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鮮烈なデビュー

10代の頃、ギャスパー・ウリエルは映画監督に憧れていたらしい。しかし運命は違う道に彼を導いた。テレビドラマ『Une femme en blanc(原題:白の女)』で俳優としてデビューする。いくつかのテレビドラマに出演後、2000年代初頭の頃から注目されるように。コメディ映画『キスはご自由に 』(2002年)の出演で人気が出た翌年、『かげろう』の演技でセザール賞有望男優賞にノミネートされた。もっとも、栄えある同賞を手にしたのはさらに翌年の『ロング・エンゲージメント』(2004年)でだった。

 

 

 

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監督や共演者に恵まれた

演じた役柄は反乱軍を率いる若い農民ジャック・ソード、名デザイナーのイヴ・サンローラン、青年時代のハンニバル・レクター等々。ギャスパー・ウリエルは、ガス・ヴァン・サントやグザヴィエ・ドランなど数々の監督と仕事をしてきた。共演者にはメラニー・ティエリー、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセルといった名前が並ぶ。2016年にはグザヴィエ・ドラン監督の『たかが世界の終わり』でセザール賞最優秀男優賞を受賞した。

2019年にはジュスティーヌ・トリエ監督の『愛欲のセラピー』でヴィルジニー・エフィラと共演。また、今年3月30日に配信 が決定しているマーベルの新作ドラマ「ムーンナイト」にも出演している。あまり明かされることのなかった私生活では、パートナーでモデルのガエル・ピエトリとの間に6歳の男の子オルソがいる。彼の死に、映画界は深い悲しみに包まれている。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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