「レイプ疑惑」のアンドルー王子、エリザベス女王をエスコートし追悼式の最前列へ。
Culture 2022.04.01
ジェフリー・エプスタイン事件との関わりが指摘されているアンドルー王子が、フィリップ王配追悼式ではエリザベス女王に付き添っていた。チャールズ皇太子とウィリアム王子はこれを好ましく思わなかったようだ。
ウェストミンスター寺院で行われたフィリップ王配の追悼式に、エリザベス女王はアンドルー王子を伴って登場した。(ロンドン、2022年3月29日)
17歳の時に性的虐待を受けたとアンドルー王子を提訴していたヴァージニア・ジュフレとは最近、和解金の合意が成立した。一切の称号をはく奪されたアンドルー王子が2022年3月29日、公の場に姿を表した。フィリップ王配追悼式でエリザベス女王とともにウェストミンスター寺院に到着し、そして同じ車に同乗して去ったのだ。
アンドルー王子はエリザベス女王を席まで連れていくことにこだわったらしい。イギリスのデイリーメール紙によれば、本来これはウェストミンスター寺院の主席司祭の役目であるとのこと。王室記者の間では、称号を剥奪された王子への女王陛下のある種の「配慮」なのではないかと勘ぐる向きもある。
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「最前列に」
いっぽう3月29日の同紙によれば、チャールズ皇太子とウィリアム王子は、アンドルー王子の振る舞いに「驚愕した」らしい。記事によると、父子は、アンドルー王子が女王と一緒にロンドンへ赴くことを「不本意ながら」受け入れたという。式典の間アンドルー王子が「最前列に」座るのをみてふたりは「愕然と」した。
2022年2月14日付のデイリービーストの記事のタイトルは「チャールズ皇太子はアンドルー王子に “視界から消えてほしい”と思っている」だった。ザ・サン紙によると、アンドルー王子の一切の称号はく奪に陰で動いたのはチャールズ皇太子とウィリアム王子だったそうだ。最終的にバッキンガム宮殿もこれに同意し、1月13日の公式声明で発表した。これに先立ち、アンドルー王子は2020年5月に一切の公職から退いている。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)