ウディ・アレン監督、映画製作からの引退を発表。
Culture 2022.09.19
ウディ・アレン監督が「La Vanguardia」紙のインタビューで、映画製作から手を引くと改めて明言した。この秋に撮影予定の『Wasp 22』が、監督として最後の作品になるという。
新作についてウディは、「ある種の毒のあるロマンティック・スリラー」と表現。パリを舞台に、全員がフランス人キャストで撮影されることになる模様だ。
さらに「私の考えでは、原則としてこれ以上は映画を作らず、執筆に専念するつもりです」と、次のプロジェクトは小説を書くことだと明言した。
6月にアレック・ボールドウィンのInstagramライブに登場した際も、ウディは映画をつくることについて「スリルがなくなった」と、その情熱が失われつつあることを打ち明けていた。
「以前、私が撮った映画は、全国の映画館で公開されたものです。それが現在では映画を撮っても、映画館に2週間くらいしか上演してもらえない。6週間か4週間か、そしてすぐにストリーミングかペーパービューになる……。状況がすっかり異なってしまったんだ……。僕にとってはそれほど愉快なことでないんだ」
ウディが近年手掛けた作品は、2020 年製作の『Rifkin’s Festival(原題)』で、興行収入はわずか230万ドル。散々な結果で、アメリカでは限定公開された。最新作では巻き返しなるか。
photography: AP/AFLO text: Eriko Kiryuin
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