ウィリアム皇太子、自身の子どもたちとカミラ王妃の関係性を明言。

Culture 2022.10.12

ウィリアム皇太子は自分の子どもたちにカミラ王妃をどう呼ばせるか決めている。イギリス王室の伝記作家アンジェラ・レヴィンが新著で明かした。それはおばあちゃんの愛称として一般的な「グラニー」でも「グランマ」でもない。

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エリザベス女王の葬儀でのカミラ王妃、シャーロット王女、ジョージ王子。(ロンドン、2022年9月19日) photography: Getty Images

王室伝記作家のアンジェリン・レヴィンが9月29日に出した新刊『カミラ:追放の身から未来の王妃へ(原題:Camilla: From Outcast to Queen Consort)』の中で、ウィリアム皇太子が自分の子どもたちとカミラ王妃の関係に一線を引いていることが書かれている。皇太子は子どもたちにカミラ王妃を「おばあさん」、あるいは「義理のおばあさん」と呼ばせていない。代わりに子どもたちは「ガガ」という愛称を使っている。「カミラは自分の父親の妻であるが、ジョージ王子シャーロット王女ルイ王子の継祖母ではないこと、子どもたちにはふたりの祖父がいるが、祖母はひとりだけであることをウィリアム皇太子は明言した」と新刊に書かれている。デジタルマガジンの「インスタイル」がそのことを報じた。

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著者アンジェラ・レヴィンによると、カミラ王妃はウィリアム皇太子の気持ちを理解し、ごく自然にそのことを受け入れたそうだ。彼女自身、アンドリュー・パーカー=ボウルズとの最初の結婚によって、ローラとトム・パーカー=ボウルズの2人の子どもの母であり、5人の孫の祖母である。「彼女はケンブリッジ公爵家の子どもたちの義理の祖母として振舞うことは一切しなかった」と伝記作家は記している。「いずれにせよキャサリン皇太子妃の両親であるキャロルとマイケル・ミドルトン夫妻は子どもたちをとても可愛がっている」

もっともウィリアム皇太子とカミラ王妃の仲が悪いわけでもない。「カミラ王妃が正式に継母となったとき、ウィリアム皇太子とハリー王子はもう23歳と20歳だった。だからふたりにとって彼女は、王室の集まりで時々会う、愛想の良い人に過ぎなかった」

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人々の記憶に今も残る

1997年8月31日、ダイアナ妃はパパラッチから逃れようとして交通事故に遭い、パリで亡くなった。突然の悲劇的な死にイギリスはもちろん、当時15歳と13歳だった彼女の子どもたちのウィリアム皇太子とハリー王子も衝撃を受けた。いまもダイアナ妃はふたりの、そしてイギリス国民の心の中にあり、ことあるごとに思い出がよみがえる。

今年の7月、9歳から25歳までの若者の人道的活動や業績をたたえるダイアナ・アワードの受賞者への手紙の中で、ウィリアム皇太子は母への思いをつづり、「みなさんはまさに母の遺志を体現しており、母もきっと誇らしく思ったはずです」と書いた。カミラ王妃も国王チャールズ3世の前妻の記憶を尊重しようと常に配慮している。2005年、チャールズ3世と民事婚をして正式にウェールズ公妃と名乗れる立場になったものの、コーンウォール公爵夫人の称号を使用していたのもその表れだ。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)

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