二コラ・ぺルツはベッカム家の「メーガン・マークル」か? ヴィクトリアとの不仲説を検証。

Culture 2022.11.03

ベッカムファミリーはニコラ・ペルツのせいで崩壊の危機? 27歳のアメリカ人女優は、数ヶ月にわたって義母のヴィクトリアと対立しているとゴシップ誌は報じている。

01-221101-nicola-peltz.jpg

パリ・ファッションウィーク(2022年9月30日)のヴィクトリア・ベッカムのショーで、ベッカム一家が再集結。photography: Getty Images

不仲問題はすっかり落ち着いたと思われた。しかし、ニコラ・ペルツは『サンデー・タイムズ』紙で再び発言した。10月30日(日)、兄弟姉妹の長男であるブルックリン・ベッカムの妻が、義母であるヴィクトリアとの不仲の噂に再び言及した。「完璧な家族なんていない」と、彼女はややあいまいな表現をした。27歳のアメリカ人女優は、義理の両親との衝突を否定している。「口論している訳ではないわ。至る所で、口論している! との見出しを見かけます。特に私は気にしていませんが。実際そんなことをしたら、気分がおかしくなります」と言い切ったものの、説得力にはかける。

数週間前から、ニコラ・ペルツとヴィクトリア・ベッカムは、長男ブルックリンの結婚式準備以来、仲違いしていると噂されている。8月4日付のタブロイド紙『ページ・シックス』からの情報である。「彼女(ニコラ)は、ヴィクトリアを計画に参加させたくなかったし、何も伝えなかったようだ。コミュニケーションは最小限に留めていた」と匿名の情報筋は同メディアに語った。4月9日の結婚式以来、兄弟の長男であるブルックリン・ベッカムは、両親と距離を置くようにさえなっている。「ここ数ヶ月はあまり話をしていないそうです」と関係者は『ページ・シックス』に語った。

---fadeinpager---

不和のドレス

ベッカム一家の仲違いを理解するには、ブルックリンがニコラと結婚するまでの数カ月間にさかのぼる必要がある。ニコラ・ペルツは、ヴィクトリア・ベッカムがデザインしたドレスではなく、ヴァレンティノのウェディングドレスを選んだということが火種となった。この事件は、ゴシップ誌から「ドレスゲート(ドレス問題)」と呼ばれるようになった。ヴィクトリア・ベッカムのドレスを当初は着る予定だったが、姑が原因でニコラの気が変わったようだ。

「実際は、本当は、本当に、本当に着たかったし、ブルックリンのママが作ってくれるなんて、とても素敵だと思ったし、すごく楽しみでした! でも結局着なかったの」とニコラ・ペルツは『サンデー・タイムズ』紙に語った。元スパイス・ガールズのメンバーであるヴィクトリアが原因だ。「ヴィクトリアはとても忙しく、連絡が取れない日が何日か続いたの。私は撮影現場にいたので、ヴィクトリアは私を混乱させたくないと思ったのか、私の母(クラウディア・ヘフナー・ペルツ)に電話して、ドレスは作れないと言ったのです。アトリエ作業が間に合わなかったそうなのです」。そうなると花嫁の気持ちは大きく揺れ動き、プランBを考えざるを得なくなった。ニコラはヴァレンティノの大ファンであり、最終的にイタリアブランドのドレスを選んだのだそうだ。

ひとつだけ確かなことは、今回のニコラ・ペルツの報道での新たな発言は、この状況を緩和するものではないということだ。さらに悪いことに、ベッカム一家を苛立たせることになる。英タブロイド紙『ザ・サン』は、ヴィクトリアに近い人物が、ニコラが「ベッカムの名前を自分のビジネスにしており、炎上を煽っている。少し腹立たしいというのが率直な感想だ。それに、ベッカムの名前に興味はないと言い続けている割には、インタビューでよく話している」とまで非難している。

---fadeinpager---

冷戦

ニコラ・ペルツが義理の母に半ば強引に挑んだのは、これが初めてではない。数週間前、雑誌米版「グラツィア」のインタビューの中で、彼女は「私はヴィクトリアのウェディングドレスを着るつもりでした。未来の義母のデザインを着ることができて、本当に幸せだと思いました。そして、ドレスのデザインを始めるために連絡を取り合いましたが、その後、数日経っても返事がなかったのです」と語った。

 

 

夏には、ブルックリン・ベッカムも「バラエティ」誌のPower of Young Hollywood 2022で、この憶測について発言している。「こういうことを書く人は必ずいるということがわかった。彼らは常に貶めようとしている。でも、みんな(家族の中で)仲良くしているから、大丈夫」と同誌に語った。しかし、イギリスのタブロイド紙は、ベッカム兄妹の長男が、何カ月も家族と口をきいていないと伝えている。匿名の情報筋によると、ヴィクトリア・ベッカムとニコラ・ペルツは「お互いに耐えられないし、話もしない」そうだ。結婚式の準備も、ニコラは義母に対し、関わってほしくないと思っていただろうから、関わっていたならば、恐ろしいことになっただろう。先週、『ミラー』紙は、若いカップルがベッカム夫妻と英国でクリスマスを祝わないことを選択したと報じた。これは2年連続のことである。

---fadeinpager---

ヴィクトリアの白旗

不仲の噂があるにもかかわらず、ベッカム夫妻は目立たないようにし、家族の団結を打ち出している。今月初め、ヴィクトリア・ベッカムは、パリのファッションウィークで行われた自分のファッションショーに、ためらいもなく義理の娘を招待した。白旗を揚げるようなものだ。

しかし、その裏では緊張が続いていたと言われている。タブロイド紙は、ニコラ・ペルツが意図的に義母に背を向けていたと主張している。また、ファッションに敏感なニコラが、ヴィクトリア・ベッカムの最新コレクションに関してSNSに一切コメントしなかったことも注目だ。代わりに、彼女はイギリス版「ヴォーグ」の編集者エドワード・エニンフルを祝福し、ヴァレンティノのデザイナーピエールパオロ・ピッチョーリの見事なショーを賞賛した。家族の分裂、アメリカ人女優ニコラとの結婚、アメリカへの移住......。メグジットと並行するのは、遠い話ではない。家族の解散に至るかどうかは、まだ不明だ。

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
世界は愉快

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories