国王チャールズ3世、シャーロット王女に「エディンバラ女公爵」の称号の授与を検討?

Culture 2022.11.29

11月26日の「デイリー・メール」紙によれば、イギリスの国王チャールズ3世は孫娘にエディンバラ女公爵の称号を与えることを検討しているようだ。もともとこの称号はエドワード王子に与えられるはずだった。

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トゥルーピング・ザ・カラーのパレードでのジョージ王子、ルイ王子とシャーロット王女。(ロンドン、2022年6月2日) photography: Abaca

エドワード王子は、父フィリップ王配が亡くなった後、エディンバラ公位をいずれ受け継ぐ予定だったが、国王チャールズ3世はこれをまだ実行していない。11月26日の「デイリー・メール」紙によれば、授爵が遅れているのは国王がこの爵位を孫娘のシャーロット王女に授けることを検討しているためだそうだ。シャーロット王女に授けることは9月8日に亡くなったエリザベス女王に敬意を表する意味合いもある。

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「女王に敬意を表する」

ある情報筋は同紙に「現在検討が続いていますが、シャーロット王女にこの爵位が授与されるのが国王にとってはもっとも好ましい結論でしょう。かつてエディンバラ公爵夫人であったエリザベス女王に対して敬意を表することにもなりますし、国王陛下が王位継承順位を尊重していることを示せますので」と語った。シャーロット王女に授けられたら、1726年の同公爵位の創設以来、4人目の授爵者となる。

2013年の王位継承法改定で男子優先が撤廃されたため、シャーロット王女はウィリアム皇太子ジョージ王子に次いで現在、イギリスの王位継承順位第3位にある。つまり、かつてのアン王女が弟のアンドルー王子やエドワード王子よりも順位が下になってしまったのとは異なり、シャーロット王女は弟のルイ王子よりも順位は上だ。彼女の順位が変わるのは、兄のジョージ王子に子供ができた場合で、ジョージ王子の子供の方がより上位となる。

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君主制のスリム化

エドワード王子が何年も前からエディンバラ公となる準備を進めていたことを考えると意表をつく話のようにも思える。結婚時にウェセックス伯爵の称号を与えられたエドワード王子は2015年にフィリップ王配が始めたエディンバラ公爵賞の事業も引き継いでいる。しかしながら、今回の動きは、君主制のスリム化を願うチャールズ3世の気持ちが表れたものなのだろう。

つまり、「王位継承順位が上の者を表舞台に出す」ということだ。エドワード王子と親しい関係者によればこうした新たな動きについて王子も「当然気づいている」そうだ。一方、バッキンガム宮殿のスポークスマンは、まだ何も決定していないと語った。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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