デンマーク女王、83歳に! 孫たちに囲まれて登場。

Culture 2023.04.19

2月末に背中の手術を受けたデンマーク女王マルグレーテ2世は、4月16日(日)、83歳の誕生日を迎え、家族とともに公の場に登場し、公式活動に復帰した。

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アマリエンボー宮殿のバルコニーに立つ、8人の孫たちとデンマーク女王マルグレーテ2世。(コペンハーゲン、2023年4月16日)photography: Abaca

デンマーク人を安心させる一枚だった。王室ファミリーに付き添われたマルグレーテ2世は、コペンハーゲンのアマリエンボー宮殿のバルコニーから群衆を出迎えた。2月に背中の手術を受けた女王は、83歳の誕生日を記念して王宮前に集まった大勢の観衆に向かって「デンマークに長寿を!」と発言した。デンマーク女王マルグレーテ2世は、5人の孫(ニコライ王子、フェリックス王子、クリスチャン王子、ヘンリック王子、ヴィンセント王子)と3人の孫娘(イザベラ王女、ヨセフィーネ王女、アテナ王女)の8人の孫たちと一緒に写真に写った。

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家族が再び集まる

デンマークのメディアが指摘したように、マルグレーテ2世がヨアキム王子の4人の子どもたちから王族の称号を剥奪する決定を下した後、家族全員が揃って初めての公の場に姿を現した。去年の9月末、マルグレーテ2世は、ヨアキム王子の子どもたち、ニコライ王子、フェリックス王子、ヘンリック王子、アテナ王女の4人の孫から一部の貴族の称号を剥奪することを決定した。「2023年1月1日から、ヨアキム王子の子どもたちは、デンマークの王子と王女の称号を使うことができなくなり、代わりにモンペザ伯爵と伯爵夫人の称号しか使用できなくなります」と王室は声明で説明した。この発表はデンマークにとって驚きのニュースとなった。

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称号争い

公式的には、マルグレーテ2世はこの決定を通じて、孫たちに普通の生活を与え、「自分自身の人生を形作らせる」ことを意図していたとされる。この取り組みは、王室メンバーを減らし、王室を継続させるための長期的な流れの一環でもあった。ただし、ヨアキム王子は、4人の子どもたちが王子や王女の称号を剥奪されることに全く同意していないことを明らかにした。王子は憤慨し、10月1日(土)、デンマークのタブロイド紙『B.T.』に次のように語った。「王室を現代化したり、軽減したりするにしても、適切に行う必要があります。私たちは子どもたちのことを話しているのです。子どもたちは動揺しています。彼らはどうしたらいいのかわからず、何を信じるべきかもわかりません。どうして彼らのアイデンティティが奪われなければならないのでしょうか。なぜ彼らをこのように罰する必要があるのでしょうか。」

ヨキアム王子が長兄フレデリック皇太子とその妻メアリー皇太子妃と「複雑な」関係を持っていることを語り、以前の論争が再燃した。スペインのタブロイド紙『Vanitatis(ヴァニターティス)』によると、マルグレーテ2世のこの決定には、私生活のスキャンダルが背景にあるという。同紙は、ヨキアム王子がかつて「義理の妹に熱烈な恋をしていた」と主張している。スウェーデンの週刊誌「Svensk Damtidning(スヴェンスク・ダンティグニング)」が報じたところによると、2008年7月に近衛兵が開催したガラで、50代のヨキアム王子は酔っ払っていて、メアリー皇太子妃にキスを試みたという。この一件は当時、写真付きで報じられた。

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背中の手術

2018年に未亡人となったマルグレーテ2世は、王政を徐々に近代化することに貢献してきた。現在、ヨーロッパに君臨する最後の女王でもあるマルチリンガルな知識人、マルグレーテ2世は、非常に人気がある。デンマーク人の80%以上が君主主義者であると答え、昨年の在位50周年を祝うために何千人もの人々が集まった。

2月、王室は女王が腰痛のため「大手術を受けなければならない」と発表し、長男のフレデリック皇太子が摂政に就任することを明らかにした。王室は、手術の結果、女王の公式プログラムの多くの行事が延期、中止、または他の王室メンバーに引き継がれることになると発表した。4月16日(日)にアマリエンボー宮殿のバルコニーに登場した姿は、多くの人を安心させた。

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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