カミラ王妃の親友、フィオナ・ランズダウン侯爵夫人とは?

Culture 2023.06.08

68歳のフィオナ・ランズダウン伯爵夫人は、チャールズ3世の妻であるカミラ王妃にとって暗い時代にも常に大きな存在だった。チャールズ3世とダイアナ妃の離婚から、ハリー王子による邪悪な義母に対するこのところの非難に至るまで、フィオナ・ランズダウン侯爵夫人はカミラ王妃にとって揺るぎない支えであり続けてきた。

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チャールズ3世の戴冠式当日、バッキンガム宮殿のバルコニーにいるカミラ王妃とフィオナ・ランズダウン侯爵夫人。(ロンドン、2023年5月6日)photography: Getty Images

カミラ王妃が頼れる女性がいるとすれば、それは間違いなくフィオナ・ランズダウン侯爵夫人である。彼女はランズダウン侯爵チャールズ・ペティ=フィッツモーリスの妻であり、彼女たちの友情は50年以上にわたりあらゆる嵐を乗り越えてきた。そして、カミラ王妃が英国女王となったいまも、長年の友人である彼女は変わらず揺るぎない支えとなっている。

今年の1月、68歳のフィオナ・ランズダウン侯爵夫人は、ハリー王子が自身の回顧録で義母であるカミラ王妃を危険で邪悪な存在として描き、カミラ王妃が自身のパブリックイメージを守るため、ハリー王子を犠牲にしている、と述べたことに対し、カミラ王妃を強く擁護した。彼女は『タイムズ』紙のコラムで、これらの個人攻撃によってカミラ王妃が「傷ついている」と語り、「もちろん、カミラは悩み、痛みを受けましたが、彼女は打ちひしがれることはありません」と述べ、さらに次のように続けた。「カミラの哲学は常に変わりません。問題を大げさにせず、事態は解決されます。そして、多くを語らなければ、早く回復するのです」と語った。カミラ王妃は、1990年代にチャールズ皇太子(現チャールズ3世)との不倫関係がタブロイド紙に暴露された後、常にこの哲学を守ってきた。

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揺るぎないサポート

カミラ王妃の人生を彩ったさまざまな危機の最前線で、フィオナ・ランズダウン侯爵夫人は当然、カミラ王妃の6人の「コンパニオン」の一員として任命された。これらの「コンパニオン」とは、チャールズ3世の妻である新たな君主の移動に同行し、補佐する役割を担う「侍女」のことであり、フィオナ・ランズダウン侯爵夫人は、そのひとりに任命されたのである。ふたりは長年にわたって素晴らしい関係を築いてきた。ふたりはともに笑い(カミラ王妃はユーモアのセンスがあると評判だ)、たくさんのことをシェアしてきた。元夫アンドリュー・パーカー・ボウルズとの離婚時、カミラ王妃をウィルトシャー州のランズダウン家の居住地であるボウッドハウスに5か月間受け入れたのも彼女だった。また、ダイアナ妃の死去後、彼女は再びカミラ王妃をメディアの混乱から遠ざけてきた。

「タンポンゲート」と呼ばれる1993年、イギリスのメディアによって明らかにされたチャールズ皇太子と愛人(現カミラ王妃)の間の深夜の電話事件がなければ、フィオナ・ランズダウン侯爵夫人の名前はこの世に知られることはなかったかもしれない。しかし、(非常に)プライベートな音声内容が全てを変えた。実際、その音声内容によって、ふたりが会うために使用していた田舎の邸宅のネットワークを明らかになったのだ。ランズダウン家の所有するボーウッド(英国のホテルスパ&ゴルフリゾート)も含まれており、そこには彼らの10人の孫たちが訪れている。(フィオナとチャールズ・ランズダウン夫妻は子どもを持たないが、侯爵は前妻フランシス・エリオット夫人との間に4人の子どもをもうけている)。

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自信に満ちあふれ、陽気な性格

7歳年下のフィオナ・ランズダウン侯爵夫人は、いつもカミラ王妃のそばにいる。ローラ・ロペス(カミラ王妃の娘)の名付け親でもあるインテリアデザイナーのランズダウン侯爵夫人は、親身になって話を聞き、できる限り手を貸してくれる。つまり、彼女は揺るぎないサポーターだ。そして、特別な存在であるウィンザー一族の一員であるためには、なくてはならない存在なのだ。

彼女はまた、チャールズ3世の50歳の誕生日のためにハイグローブでサプライズパーティを手配したり、カミラ王妃がダイアナ妃没後10周年の騒動を避けるために2007年にエーゲ海での休暇に同行したりするなど、さまざまな支援を提供してきた。「彼女はとても自信に満ちていて、陽気で前向きな性格です」と旧友は説明する。「そして何より彼女は冗談を言える人です。カミラ王妃も彼女のそんな性格が好きなのです。女王となり、カミラ王妃は友人の輪を減らしましたが、フィオナは常に大切な友人であり続けるでしょう」。

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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