リンダ・エヴァンジェリスタ、2度の乳がんを経験。

Culture 2023.09.17

『ウォール・ストリート・ジャーナル』のインタビューで、58歳の元スーパーモデルは過去5年間に2度、乳がんと闘ったことを明かした。

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ニューヨークの街に現れたリンダ・エヴァンジェリスタ。(アメリカ、2022年6月29日)photography: Abaca Press

リンダ・エヴァンジェリスタはサバイバーである。顔と身体を“永久に変形”させた美容整形手術(ゼルティックのクールスカルプティングの施術)を受けて以来、隠遁生活を送ってきた90年代を代表する元スーパーモデルが、再び自身の健康状態について口を開いた。9月5日付の『ウォール・ストリート・ジャーナル』に寄稿した58歳のカナダ人モデル、リンダ・エヴァンジェリスタは、過去5年間に2度、乳がんと診断されたことを告白した。

>>リンダ・エヴァンジェリスタ、整形手術で「一生見せられない身体に」?

 

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乳がんは私を死に至らせるものではなかった

2018年、彼女が毎年受けていたマンモグラフィの結果が悪かったことからすべては始まった。この心配な診断結果に直面した彼女は、「迷うことなく」両側乳房切除術(両乳房の予防的全摘出または部分摘出)を選択した。「すべてを過去のことにして、もう悩まなくてすむようにしたかったの」と彼女は本誌に語った。「私は何もかも順調で、人生に備えていると思っていました。乳がんは私を死に至らせるものではありませんでした」。

そして4年後の2022年7月、リンダは乳房にしこりを感じ、がんが再発したことを知った。彼女は当時の担当医に対し、「胸に穴を開けてほしい。終わったら、私は自分の胸の穴を見たい。私の気持ちがわかりますか。こんなことで死にたくないのです」と懇願した。

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未解決のサバイバー

現時点で彼女の治療を担当している医療専門家は、経過は「良好」だとしている。しかし、リンダは再発の可能性から免れていないことを強調している。実際、50代の彼女はひどいオンコタイプスコア、つまりがんの再発リスクが高いことを嘆いているのだ。

不安の中、彼女は、過ぎゆく毎日に感謝しているという。「自分は墓の一歩手前にいることを知っていますが、いまは完全に“祝福”モードになっています」と語る。「私はいままで恐ろしい健康問題を克服してきました。今日、本を出版したり(写真家スティーブン・マイゼルによるリンダ・エヴァンジェリスタの写真集、9月15日発売予定)、自分の人生を祝うことができたりしてとても幸せです。生きていることに感謝しています。今起きているすべてはボーナスなのです」。

 

 

今や「未解決のサバイバー」として公言しているリンダ・エヴァンジェリスタは、乳がんへの闘いへの意識を高めることも心に留めており、自身の本の売り上げの一部をその活動に寄付する意向である。しかし、彼女にとっては自身の病気の経験をさらに公然と語ることは考えていない。「私は自分のすべてを他人に伝えるべき人ではないと思っています。将来、この経験について語ることを考えたことはありますが、それは私が乗り越えてからのことだと思います」と彼女は述べた。

text: La rédaction (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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