チャールズ3世、ウィリアム皇太子に32年間務めた陸軍航空隊大佐の肩書きを移譲。
Culture 2024.05.14
国王チャールズ3世は5月13日、ハンプシャーで陸軍航空隊大佐の肩書きを息子に譲った。ふたりは密接な関係を見せた。
駐機場で笑いを交わしたチャールズ3世とウィリアム皇太子。(ミドル・ワロップ、2024年5月13日)photography: Abaca
チャールズ3世は多忙なスケジュールのため、ロンドン滞在中のハリー王子と会うことはできなかった。しかしその数日後、がんに罹患していることを最近明らかにしたチャールズ3世は、ウィリアム皇太子との重要な公務を果たした。この日、ヘリコプターで到着したチャールズ3世は、5月13日にハンプシャー州ミドル・ワロップにある陸軍航空センターで行われた式典で、陸軍航空隊大佐の称号を長男に譲り渡した。かつてハリー王子はこの陸軍航空隊に所属していた。チャールズ3世は32年間この役割を務めた。
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優秀なパイロット
チャールズ3世がウィリアム皇太子に英国陸軍航空隊大佐の称号を与える。(ミドル・ワロップ、2024年5月13日)photography: Abaca
象徴的な引き継ぎの間、父と息子は相変わらず親しかった。チャールズ3世とウィリアム皇太子は、笑いの絶えない会話の最中、駐機場で一緒にいるところを撮影された。この日を記念して、国王チャールズ3世は後継者のウィリアム皇太子に空軍のベレー帽とベルトを贈った。そして、ウィリアム皇太子は「優秀なパイロット」だとジョークを言い、「心強い」と茶目っ気たっぷりにひやかした。
ウィリアム皇太子は過去に、イギリス王立空軍の捜索救助パイロットとして活躍していた。しかし、この式典ではチャールズ3世は、ハリー王子のパイロットとしての才能については触れなかった。また、空軍博物館を訪れた際、国王はアパッチヘリコプターを賞賛したが、ハリー王子がアフガニスタンでの任務中に何機も操縦していたことについては言及を避けた。
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text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi