気づいたら虜に! 新年のスタートにぴったりなアルバム3選。
Culture 2026.01.10
アートセラピスト/ソーシャルワーカーとしても活動してきた、フランス出身のMelody's Echo Chamber(メロディーズ・エコー・チャンバー)のメランコニックな最新アルバム、イタリアのロックバンド・マネスキンのギタリストでもあるThomas Raggi(トーマス・ラッジ)の初のソロ・話題作に、インドネシア・西ジャワを拠点に活動中のインディーポップバンド、starrducc(スターダック)の2年ぶりの新作を含めた初CDと、今季もホットな作品が続々と登場。2026年、新たなプレイリストに追加したい3作をご紹介。
夢の中へ連れていく、メランコリックな世界。
『アンクラウデッド』
メロディーズ・エコー・チャンバー

ビート ¥2,530
霧の中で奏でられるような美しいチェンバーサウンドと、ふわふわと空中を漂うように歌うウィスパーボイス。フランス出身のメロディー・ポシェットによるプロジェクトは、聴く者を異世界に連れていってくれる。今作では宮﨑駿の言葉からインスピレーションを受けたタイトルを冠し、きめ細かに作り上げたバックトラックに乗せて、メランコリックな旋律が奏でられていく。ナチュラルな生き方をテーマに歌うことで、以前よりも地に足が着いたという印象が強く、親しみやすい作品に仕上がっている。
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ヘビーロックの復権を、高らかに謳う話題作。
『マスカレード』
トーマス・ラッジ

ソニー ¥2,860
どこか既視感のあるヘビーなロックンロール。ローマのストリートから世界的なスターとなったバンド、マネスキンのギタリストが初のソロを発表。全体的にレッド・ツェッペリンへのオマージュのようなハードロックテイストで貫かれており、さらに随所で90年代のオルタナティブロックを思わせるボーカルが聞こえてくる。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロがプロデュースし、ジェットやカサビアン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどのメンバーが参加しているのも納得のピュアなロックだ。
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柔らかなサウンドの、癒やし系ロックバンド。
『ヒア・カムス・ザ・サマー・レイン・アゲイン』
スターダック

Pヴァイン ¥2,750
インディーロック然とした佇まいでありながら、南国らしいゆるさも感じられるポップロック。インドネシアのジャワ島を拠点に活動する5人組は、聴いていてとても心地いい雰囲気を感じさせるロックバンドだ。90年代のUKのギターポップからの影響を受けつつも、オールディーズやボサノバ、ラウンジミュージックといったレトロなサウンドの取り込み方が実にうまい。浮遊感のある女性ボーカルとアコースティックギターが織り成す独特の世界観に魅了される。
*「フィガロジャポン」2026年2月号より抜粋
text: Hitoshi Kurimoto






