新体制となったtimelesz、結成一年でドームへ! 迫力のツアー最終公演をレポート。
Culture 2026.02.07
新体制となり、結成一年で東京ドームへ。
2026年2月5日、東京ドームにて『We're timelesz LIVE TOUR 2025-2026 episode 1 FAM DOME』の最終公演が開催された。timeleszは菊池風磨(30)、佐藤勝利(29)、松島聡(28)、寺西拓人(31)、原嘉孝(30)、橋本将生(26)、猪俣周杜(24)、篠塚大輝(23)の8人によるアイドルグループ。昨年、一大ムーブメントを起こしたオーディション企画『timelesz project(タイプロ)』によって、寺西ら新メンバーが追加され、新体制となった。ライブ当日はちょうど1周年がツアー最終日のスペシャルデーだ。
午後5時。客電が落ち、東京ドームが観客のペンライトの海に耀く。まずは巨大スクリーンに、彼らから"FAM DOME"=今日のライブへのインビテーションを彷彿させる映像が登場。さあ、ついに始まる。待ちに待った瞬間が来た。この映像は彼らとここからの数時間、日常生活から解き放たれて、非日常空間へ溶け込む合図だ。
オープニングを飾る曲はSNSや『タイプロ』で記憶のある、デジタル配信曲『Rock this Party』。メインステージの8人=8パラの映像が浮き上がり、5万5千人の歓声が響く。彼らが立つステージには今回のツアーテーマである『FAM(family)』を示すように、メンバーそれぞれに趣向を凝らしたと言われるセットが並ぶ。こういった細やかな演出もアイドルならでは。
序盤から『Do Me Do Me』『RIGHT NEXT TO YOU』とアップテンポの曲で、secondz(timeleszのファンネーム)を煽っているようだ。メインステージから8人が花道を走って、センターステージへ移動、彼らとの距離が1メートルずつ縮むたびに、歓声も2倍、3倍と高まっていく。そして彼らを照らす約400本のレーザーや、炎やスモークなどの特殊効果も相まって、ステージに目が吸い込まれていく。
気になったのは大舞台でありながら、ダンサーも事務所の後輩に当たるジュニアもバックにはついていなかった。8人でメイン、センター、バックステージ、花道を駆け回って、広さ13,000平方メートル、高さ61.69メートルの東京ドームを操っていた。途中、ひとりずつトロッコやリフターにも乗り込み、客席へ最大限に近づいていく。めくるめく続く演出のおかげで、東京ドームの距離感を忘れていた。
歌やパフォーマンスだけではなく、笑いも忘れない。それがMCだけではなく、それぞれの得意分野(寺西=ダンス、猪俣=スプレーアート、篠塚=ペットボトルのミネラルウォーター、一気飲みなど)を披露するシーンも。また彼らのライブのシグネチャーである映像演出には、共演経験の多いお笑い芸人との特別コントもあった。次々に違う表情のtimeleszがいるのだから、楽しくて仕方ないし、一瞬もステージから目が離せない。
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8人の青年の夢物語は始まったばかり
そんな最中にふと思い出したのは、彼らがまだ結成一年目であること。菊池、佐藤、松島は前身のグループ『Sexy Zone』のキャリアがあるのだから、存在感は納得。その傍らに立つ新メンバーたちは、たった1年とは思えないほどの洗練さを放っていた。『タイプロ』から1年しか経過していないのにも関わらず、感服の成長ぶりである。デビューを果たすとは、まさに疾風怒濤。特に篠塚は本人も話していたけれど、1年前は普通の大学生だったのに、いまや日本を代表するスターになった。パフォーマンスだけではなく、彼らの夢のようなこの1年も演出の一部なのかもしれない。
さてライブは艶やかなバラード、ヒット曲メドレーを終えて、終盤へ突入。8人それぞれから思いを込めた挨拶が始まった。ああ、ライブが終わってしまう。
「僕らも皆さんと会える、共有できる、皆さんを想える時間が生き甲斐です」(松島)
「風磨くんがさっき公演が始まる前に『ここに連れてきてくれてありがとう』と言ってくれました。僕こそ連れて来てくれて、ありがとうございます。楽しい1年でした」(橋本)
万感の思いが込み上げて目を潤ませるメンバーもいれば、客席からもすすり泣く声が聞こえる。長らくメンバーを応援している人もいれば、『タイプロ』から知った人もいるだろう。でもここで彼らと共有した時間は同じ宝物。そんな様子を見ながら、初見にも関わらず、感動して思わず涙がこぼれてしまった。自分だけかと思ったら、近くに座っていた取材人の女性も泣いていた。東京ドームにいるsecondzはもちろん、スタッフ、会場に来られなかった人たち。皆がさまざまな思い、時間、距離でtimeleszを支えている。そんな想いに応えるようにアンコール、ダブルアンコールまで歌い続けた全32曲、3時間のステージはまぶしく、愛おしいものだった。
フィガロジャポン1月号の『FIGARO HOMME』に登場した寺西が、働く女性たちに対して「常に勇気づけられる存在でありたいと思っています」と話してくれたことを思い出した。その答えが公演終了後の会場の外にあった。興奮冷めやらぬsecondzたちが記念の写真撮影をしたり、ライブの感想を声高に話していた。皆、高揚した笑顔だ。明日からは3時間の魔法が解けてまた日常が始まるけれど、今日の彼らを思い出してまた頑張ろう。
text: Hisano Kobayashi





