「日本の皇室の未来を体現する存在」悠仁さま成人の儀式、フランスではどう報道された?
Celebrity 2025.09.09
日本は9月6日(土)、皇位継承者の新世代で唯一の男性であり、これからの皇室の将来において中心的な存在となる悠仁さまの成人を祝った。

まだ19歳にして、悠仁さまは日本の皇統の未来を担っている。悠仁さまは天皇陛下の甥であり、皇位継承順位は父である秋篠宮さまに次いで2位にあたる。成年を迎える節目として、東京の皇居で加冠の儀が行われた。この儀式で彼は成年の象徴とされる黒漆塗りの絹の冠を授かり、その後「成年皇族としての自覚を持ち、そのつとめを果たしてまいりたいと存じます」と述べた。
最初は皇族の未成年に定められた浅黄色の装束をまとい、その後、成年を迎えたことを示す濃い色の装束に着替え、馬車に乗って祝賀行事の続きに加わった。彼はすでに昨年から成人していたが、高校の学業を終えるために式典は延期されていた。悠仁さまは、59歳の秋篠宮さま(65歳の天皇陛下の弟)と、58歳の紀子さまの間に生まれた一人息子である。なお、日本の皇室は政治的な権限を持たないものの、社会においてきわめて象徴的な存在であり続けている。
揺れる皇位継承
皇位継承のあり方は依然として議論の的となっている。天皇陛下の一人娘である愛子さまは、1947年に定められた「女性は皇位を継げない」とする規定により、皇位を継承することはできない。この規定は国連からも批判されており、日本人の多くからも時代遅れと見なされている。共同通信の世論調査によれば、国民の10人に9人が「女性天皇」に賛成しているという。東京のバーテンダー、日名子ユウタさんはAFPに「私にとって、天皇が女性であろうと男性であろうと何の違いもない」と語り、また28歳の販売員、市瀬みのりさんも「性別は関係ない」と強調し、制度改革に賛成の意を示した。
2005年には、政府の有識者委員会が「皇位は性別にかかわらず長子に継がせるべきだ」と提言していた。しかし翌年の悠仁さま誕生により、その議論は凍結されたままとなった。現状維持を支持する人々は、神道の伝統によれば天皇は太陽の女神・天照大神の子孫であり、2600年以上途切れることのない血統が国民のアイデンティティの基盤となっていることを指摘している。
女性への圧力
こうした保守的な考え方は、皇族の妻たちに重くのしかかることが多く、男性の皇位継承者を産むことを求められてきた。元外交官の皇后雅子さまは、こうした期待の影響も一因とされるストレス関連の障害に長く悩まされてきた。一方、悠仁さまの姉である小室眞子さんは、大学時代の恋人と結婚するために皇室を離れた。週刊誌などによる過度な報道にさらされ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとされる。夫妻は現在アメリカに暮らし、そこで子どもをもうけている。
現在、結婚する皇族の女性はその地位を離れなければならず、このため、結婚後も公的な役割を保持できるようにする制度改革を求める声が高まっている。保守派は別の選択肢として、遠い親族の男性を皇室に復帰させる案を支持している。しかし、血統を継ぐために自由を犠牲にすることに前向きな候補者はほとんどいない。
From madameFIGARO.fr
text: Léa Mabilon et AFP (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi