【キャサリン皇太子妃】秋のロイヤルファッション。パンツルックから晩餐会ドレスまで、9月の公務5ルック!
Celebrity 2025.09.24
新シーズンの公務が続くなか、キャサリン皇太子妃の装いも秋モードにシフト。パンツスタイルからティアラを戴く正礼装まで──9月に披露された5つのルックは、それぞれの訪問先や立場に応じて選ばれた装いで、英国王室らしいフォーマルと柔軟さが共存していた。
髪色の変化にも注目が集まったこの時期。9月のキャサリン皇太子妃ファッションを、5つの公務ルックから振り返る。
クラシック回帰の、英国テーラリングのセットアップ
2025年9月12日/サフォーク・サドバリーの織物工場訪問
300年以上の歴史を持つ織物工場を訪問したこの日、キャサリン皇太子妃が選んだのは、伝統へのリスペクトを体現するようなテーラードスーツ。
グレンチェックのジャケットとパンツを合わせたセットアップに、黒のクルーネックを合わせてすっきりとした印象に。細身のベルトでさりげなくアクセントを加えている。髪はこの時期に話題となった明るめのハイライトを効かせたダウンスタイルで、テーラードの堅さをやわらげていた。
エミリア・ウィックステッドのコートドレスが映える、ワントーンスタイル
2025年9月17日/ウィンザーにてトランプ夫妻を迎えての歓迎行事
トランプ元大統領夫妻の訪英に際し、ウィンザーでの歓迎行事に臨んだキャサリン皇太子妃。芝生の上でも存在感を放ったのは、ワインレッドのコートドレス。ブランドは、モダンなカッティングで知られるエミリア・ウィックステッド。
ドレスは、クラシックなダブルボタンに、高めのウエストとボックスプリーツを効かせたデザイン。ハットやバッグまでワインレッドで統一し、今年らしいトーンに。さらに、同じワインレッドを選んだ皇太子のネクタイとも呼応し、公務の場にふさわしい統一感を生んでいた。
英国王室フォーマルの極地、チュール×刺繍のゴールドドレス
2025年9月18日/バッキンガム宮殿、国賓晩餐会
英国に国賓を迎えて開催された晩餐会で、キャサリン皇太子妃は伝統的な正礼装で登場。繊細なレース刺繍のゴールドドレスに、ラヴァーズノット・ティアラ、王室綬章をあわせたクラシカルなフォーマルスタイル。ドレスはハイネックとロングスリーブ、控えめな光沢のチュールに立体的な刺繍を重ねたデザイン。レースの透け感と下に重ねた白のドレスが、透明感のある華やかさを引き出していた。
ティアラは、ダイアナ妃が愛用していた「ラヴァーズノット・ティアラ」。現在はキャサリン皇太子妃に引き継がれ、英国王室を象徴するジュエリーとして、公式の場でたびたび着用されている。
ブラウンとグリーンが自然になじむ、アウトドアシーンのフォーマル
2025年9月19日/ウィンザー城にてスカウトイベント
キャサリン皇太子妃は、メラニア・トランプ前大統領夫人とともにスカウトプログラムを訪問。自然とふれあう公務に合わせ、風景に溶け込むアースカラーで登場した。
深いモスグリーンのスエードジャケットに、ブラウンのワイドスカートを合わせた着こなし。ジャケットと同色のスカーフをタイのように結び、クラシックな印象を引き締めている。足元は同系色のスエードブーツでまとめ、色のトーンをそろえたスタイリング。
グレーに柔らかなピンクで気品があふれる、パンツスタイル
2025年9月23日/サウスポート訪問
キャサリン皇太子妃が訪れたのは、英国・サウスポートの学校施設。場にふさわしく、全体をグレートーンでまとめたクラシックなパンツルックを披露した。
ライトグレーのセンタープレスパンツにチャコールグレーのロングコートを重ね、ピンクのボウタイブラウスでアクセントをプラス。足元はグレースエードのパンプス、バッグもグレージュでそろえ、落ち着いたワントーンコーデに仕上げていた。
9月のキャサリン皇太子妃は、公務の場にふさわしいフォーマルさを保ちながら、季節の変化やトレンドもさりげなく取り入れていた。その装いは、ロイヤルファッションの現在地を映し出している。
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text: madame FIGARO japon photography: Reuters/Aflo