認知症を患うブルース・ウィリスの妻が、黒い服を着ない秘密とは?
Celebrity 2025.11.26

俳優ブルース・ウィリスの妻が11月23日、「ル・パリジャン」紙に掲載されたインタビューで、夫が患う前頭側頭型認知症(FTD)について改めて理解を呼びかけた。

ブルース・ウィリスとエマ・ヘミング・ウィリス。第57回ニューヨーク映画祭クロージングガラにおける映画『マザーレス・ブルックリン』ニューヨークプレミアにて。(ニューヨーク、2019年10月11日)photography: Splash News/ABACA
2023年以前、この前頭側頭型認知症(FTD)という病名を耳にした人は、おそらくほとんどいなかっただろう。同年、ブルース・ウィリスの妻、エマ・ヘミング・ウィリスは夫がこの病を患っていることを公表した。それ以来、彼女は夫の近況を伝えながら、この神経変性疾患の知識を広めている。11月23日に「ル・パリジャン」紙に掲載されたインタビューでは、家族が俳優の前では身につけなくなった色について詳しく説明している。
頭が浮かんでいる
「黒いTシャツは着ないようにと言われました」と、47歳の元モデルはインタビューで語った。「認知症を患う人にとって、頭が浮かんでいるように見えてしまうことがあるそうです」。エマ・ヘミングと2人の娘メイベル、エヴリンは、ブルース・ウィリスとの立ち位置や関わり方も新たに学んだ。「夫の正面には立たず、右か左の肩側に立つようにしています」と彼女は述べる。「親指を立てるといったシンプルな合図をコミュニケーションに使います」。
70歳になったブルース・ウィリスは現在、妻や娘たちの家の近くにある専門施設で生活している。わずか3年足らずで、家族の生活は一変した。「医師が"FTD"と言った瞬間、もう何も耳に入らなくなりました」とエマ・ヘミングは振り返る。「それから医師は必要なことを話し、診察は終了でした。私たちは何ひとつすがるもののないまま外に出ました」。それ以来、彼女は夫の偉大さと家族の闘いを語ることに力を見いだしてきた。それは今年9月に出版した著書『 The Unexpected Journey(思いがけない旅)』でも、また11月初めに俳優を称えて開かれた晩餐会でも示されている。「病気が物語を勝手に書くのをやめさせようと決意しました」「物語は私自身が書きます」と彼女は語る。
From madameFIGARO.fr
text: Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr)







