パリに「ジェーン・バーキン歩道橋」が完成。シャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨン、涙を見せる。

Celebrity 2025.12.15

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サン=マルタン運河の上に、新たにジェーン・バーキン歩道橋が架けられた。この歩道橋は、2023年7月16日に亡くなった歌手ジェーン・バーキンを称え、12月13日(土)に開通した。

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パリ10区に架かるジェーン・バーキン歩道橋の上に設置される案内パネルとともにポーズをとる、シャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨン。(パリ、2025年12月13日)photography: Prezat Denis/ABACA

パリ10区で、ジェーン・バーキンの名が新たな形で刻まれた。それは彼女の名を冠した"橋"だ。12月13日(土)、ルー・ドワイヨンとシャルロット・ゲンズブールはサン=マルタン運河のほとりに集い、2023年7月16日に亡くなった母の名を冠するジェーン・バーキン歩道橋の開通式に臨んだ。首都パリのこの界隈の通りには、深い感動が広がっていた。涙を浮かべながらも、姉妹は歌手ジェーン・バーキンへの想いを込め、言葉を紡いだ。「"ジェーン・バーキン歩道橋"なんて、とても詩的。彼女はきっと、心から喜んだはず」と、ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールの娘であるシャルロット・ゲンズブールは、嗚咽をこらえながら語った。「それは、彼女をイギリスと結び、そして第二の祖国であるフランスへと急いで帰らせてくれる橋だったのかもしれない。」さらに彼女は、パリの人々がこの歩道橋で散歩をし、恋をし、キスを交わす光景を、すでに目に浮かべているかのようだった。

一方、ルー・ドワイヨンは、会場の人々の頬を思わずゆるませる、ささやかなエピソードを披露した。「今朝、息子に『おばあちゃんはもういないの?』と聞かれました。だから私は、『そうよ、でも今日は橋になるのよ』と答えました。そう言えるのが、とても素敵だと思うのです」と、ジェーン・バーキンとジャック・ドワイヨンの娘である彼女は、冗談交じりに語った。さらにルーは、母を偲ぶ場所として、これまで「もっと温かみのある場所が必要でした」とも述べている。「墓地の静けさや沈黙、そして厳粛さは、どう考えても彼女には似合わないと思いました」と、彼女は付け加えた。

手を取り合って橋を渡る

その後、ルー・ドワイヨンとシャルロット・ゲンズブールは、歩道橋の上部に設置される2枚の銘板を披露した。そこには、今後この橋を行き交う人々が目にすることになる「ジェーン・バーキン歩道橋(1946-2023)― 歌手、女優、映画監督」という文字が刻まれている。

そしてふたりは手を取り合い、微笑みを浮かべながら橋の階段を上り、母の名を冠したこの新しい歩道橋を渡って、サン=マルタン運河を越えた。式典には、ジェーン・バーキンの妹であるリンダ・バーキンも出席し、象徴的な案内板を手にポーズを見せた。また、シャルロット・ゲンズブールを支えるため、パートナーのイヴァン・アタルも寄り添うように同席していた。さらに、2013年12月に亡くなったケイト・バリーとパスカル・デ・ケルマデックの息子、ロマン・ド・ケルマデックも、妻のホルテンス・ジェリネット、そして息子のジョンとともに参列し、祖母ジェーン・バーキンへの敬意を表した。

笑顔から涙へ
ジェーン・バーキンの名を冠した歩道橋の誕生に、ルー・ドワイヨンとシャルロット・ゲンズブールが込めた想い

12月13日(土)、パリ10区は大きな感動に包まれた。シャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨンが、2023年7月16日に亡くなった母ジェーン・バーキンを称えて名付けられた歩道橋の開通式に出席した。

ジェーン・バーキン歩道橋の開通式で、これまで以上に強い絆を見せたシャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨン。(パリ、2025年12月13日)
photography: Domine Jerome/ABACA
母ジェーン・バーキンへの追悼スピーチの最中、涙をこらえきれないシャルロット・ゲンズブール。(パリ、2025年12月13日)
photography: Prezat Denis/ABACA
2023年7月16日に亡くなった母ジェーン・バーキンを偲び、言葉を述べるルー・ドワイヨン。(パリ、2025年12月13日)
photography: Prezat Denis/ABACA
ジェーン・バーキン歩道橋の上に立つ、ルー・ドワイヨンとシャルロット・ゲンズブール。(パリ、2025年12月13日)
photography: Domine Jerome/ABACA
手を取り合い、橋を渡る姉妹の姿。(パリ、2025年12月13日)
photography: Prezat Denis/ABACA
抱き合い、感情に包まれるシャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨン。(パリ、12月13日)
photography: Prezat Denis/ABACA
母への数々の追悼の言葉に、静かに耳を傾けるルー・ドワイヨン。(パリ、2025年12月13日)
photography: Prezat Denis/ABACA
母ジェーン・バーキンの肖像画の前に立つ、シャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨン。(パリ、2025年12月13日)
photography: Prezat Denis/ABACA
ジェーン・バーキンの妹であるリンダ・バーキンも、この式典に出席した。(パリ、2025年12月13日)
photography: Domine Jerome/ABACA
シャルロット・ゲンズブールを支えるため、パートナーのイヴァン・アタルも会場に姿を見せた。(パリ、2025年12月13日)
photography: Prezat Denis/ABACA
2013年12月に亡くなったケイト・バリーと、パスカル・デ・ケルマデックの息子であるロマン・ド・ケルマデックも、妻のホルテンス・ジェリネット、息子のジョンとともに、祖母ジェーン・バーキンを偲び参列した。(パリ、2025年12月13日)
photography: Domine Jerome/ABACA

From madameFIGARO.fr

text: Leonie Dutrievoz et AFP agence (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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