キャサリン皇太子妃、なぜスーツが増えた? 2026年初冬ファッションから見る「パワードレッシング」の意味。

Celebrity 2026.01.31

昨年後半から、キャサリン皇太子妃の装いに、ジャケットスーツが目立つようになってきた。ワンピース中心だったスタイルに変化が見られるなか、新年の公務でもスーツ姿が続き、その傾向はより明確に。

ボルドー、赤、ブラウンと色や表情は異なりながらも、共通しているのはテーラードを軸にした端正な装いだ。いま、なぜスーツなのか。新年の公務スタイルから、その意味を読み解く。


1.チャリング・クロス病院訪問で着用した、ボルドーのセットアップ

キャサリン皇太子妃は、NHSの支援団体「NHS Charities Together」に関わる公務として、ウィリアム皇太子と並んでロンドンのチャリング・クロス病院を訪問。この日選んだのは、深みのあるボルドーカラーだった。

テーラードジャケットに同色のパンツを合わせたワントーンの装いは、落ち着きがありながらも印象的。肩やウエストを強調しすぎない、なだらかなシルエットで構築的になりすぎない点も特徴だ。インナーや小物も控えめにまとめ、全体に視線が散らない端正なスタイリングに仕上げている。

海外メディアでは、こうしたスーツスタイルの増加について「未来の女王」としての立場を意識した装いと見る声が多い。とくにこの日はウィリアム皇太子と並んで登場したこともあり、性別を前面に出さないテーラードスーツが夫妻の装いに自然な統一感をもたらしていた。主張しすぎることなく調和するスーツスタイルは、対等なパートナーシップを静かに印象付けている。


2. ウィンザー城で披露した、赤いスーツ姿

キャサリン皇太子妃がウィンザー城で、女子ラグビーワールドカップ優勝チームを迎えたこの日。着用していたのは鮮やかな赤のスーツだった。格式ある城内という舞台に映える色使いながら、テーラードの効いたシンプルなデザインが公務らしい端正さを保っている。

この日のスーツはかなり明るいトーンで、前向きなムードを感じさせるのが特徴。ジャケットのシャープなラインがきちんと感を添える一方で、インナーは深く開いたVラインで硬くなりすぎないバランスに。笑顔やしなやかな所作も相まって、親しみやすさと力強さが同時に伝わる装いとなっていた。

祝福の場にふさわしい華やかさと、公的な立場を支える安定感。その両方を備えた赤のスーツは、皇太子妃としての現在地を印象づける1着と言えそうだ。


3. ヨークシャーでの単独公務に選んだ、実務的なパンツスタイル

この日キャサリン皇太子妃は北ヨークシャーを訪問。子どもたちやスポーツに関わる施設を訪ねる単独公務で、ブラウンのテーラードジャケットにタートルネックを合わせた、落ち着いたスタイルを披露した。パンツは明るいブラウンで暗くなりすぎないトーンに。ヘリンボーン調のジャケットや落ち着いた配色からは、華やかさよりも安心感や信頼感を重視した姿勢がうかがえる。

ボルドー、赤、ブラウンと色味は異なるものの、いずれも共通しているのは、テーラードを軸にしたシンプルなスタイルであること。装飾に頼らず、シルエットと色、素材感で印象をつくる装いが続いている点は印象的だ。


ワンピース中心だった時代に比べ、スーツ・ジャケットスタイルはより性別や個人性を強調しすぎず、公的な役割に集中するための装いとして機能する。新年の公務で続いている一連のスーツスタイルは、キャサリン皇太子妃のファッションが、華やかさよりも役割に寄り添う装いへとシフトしつつあることを、示しているのかもしれない。

text: madame FIGARO japon photography:Reuters/Aflo

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