ジュエリー業界に「ティアラ」が復権!? セレブたちが今季に纏ったハイジュエリーをチェック。
Celebrity 2026.03.16

ティアラや胸元を覆う大ぶりのネックレス、存在感のある宝石。いま、これらは新たなパワージュエリーとなっている。王室の装身具に着想を得て、「ブリジャートン家」のようなドラマやキャサリン皇太子妃の人気によって広まったこれらのジュエリーは、どんな装いにもプリンセスのような気品を与えてくれる。

2026年1月にパリで開催されたスキャパレリのオートクチュールショーで、「貴族風」のジュエリーを身に着けたテヤナ・テイラー。photography: Spotlight
ここ数シーズン、ジュエリーは再び華やかさや王室を思わせる気品を取り戻しているようだ。女王や皇后の肖像画を思わせるかのように、デザインはより華やかになり、色鮮やかな宝石があしらわれ、勲章のような存在感で身につけられている。こうした貴族文化への憧れは決して偶然ではない。そこには、自分の力や存在感をはっきり示したいという思いも表れている。ミニマルな装いが多いワードローブの中で、ジュエリーは権威や自信を象徴するアイテムになっている。
ランウェイでは、このトレンドがひときわ鮮やかに表れている。スキャパレリ、サンローラン、ヴィヴィアン・ウエストウッドといったファッションブランドは、印象的なジュエリーを次々と打ち出している。彫刻のようなゴールドのネックレス、大ぶりで存在感のあるイヤリング、宝石をあしらったブローチ。こうしたジュエリーは、サイズが大きくなるほど、身につける人の社会的地位や役割、肩書などを思わせる。
ティアラの復活
こうした威厳を感じさせるスタイルは、ティアラの復活にも表れている。SNSでは気負いなく身につけるスタイルが広まり、また、中国のある女性経営者は、自らの権威を示すため、取締役会のたびに新しいハイジュエリーのティアラを着けているという。このジュエリーは、身につけた瞬間に王族のような雰囲気へと変える。もはや王室をそのまま真似するのではなく、その象徴を自分なりに取り入れながら、自分らしいスタイルで存在感を示すという発想だ。
こうした威厳を感じさせるスタイルは、ティアラの復活にも表れている。SNSでは、気負わずにティアラを身につける姿も見られる。たとえば、映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』に出演するテヤナ・テイラーは、今年1月にパリで開催されたスキャパレリのオートクチュールショーにティアラ姿で登場した。
また、オリヴィア・ロドリゴも、誕生日を祝う際にラインストーンのティアラを身につけ、まるでプリンセスのようなスタイルを披露している。さらに、ジャーナリストでコンサルタントのジュリア・ホッブズは、ジュエリーデザイナーのジェニファー・ベアとともにティアラのコレクションを発表した。
複数のハイジュエリーの大手販売関係者によれば、名前は明かされていないものの、中国のある女性経営者は毎年少なくともひとつティアラを購入し、取締役会のたびにそれを身につけているという。これも、自らの権威を示すひとつの方法だ。ティアラは、身につけた瞬間にシルエットをほとんど王族のような雰囲気へと変える。もはや王室をそのまま真似するのではなく、その象徴を自分なりに取り入れながら、自分らしいスタイルで存在感を打ち出すという発想だ。
王室の宝物のようなコスチュームジュエリー
こうした貴族の装身具への憧れは、ハイジュエリーだけにとどまらない。いまでは多くのジュエリーブランドが、王室のコードを取り入れた手の届きやすいアイテムを展開している。色鮮やかな宝石、きらめくクリスタル、そして存在感のあるボリュームが特徴だ。たとえばスワロフスキーは、まるでウィーン舞踏会にふさわしいような輝くネックレスを提案している。パンドラは、「ブリジャートン家」最新シーズンにも登場したジュエリーを含むコレクションを発表した。さらにバトラー&ウィルソンやモルデカイは、大ぶりでドラマチックなジュエリーで、王室を思わせるスタイルを打ち出している。
そのほかのフランスのクリエイターたちも、この華やかな美意識を探求している。ガス・ビジューやトーマス・サボは宝石をあしらったコレクションを展開し、レ・ネレイドはおとぎ話やヨーロッパの宮廷に着想を得たロマンチックなジュエリーを生み出している。さらに、ペリーヌ・タヴェルニティやグーセンスといったデザイナーも、この王室風のスタイルを取り入れ、大ぶりのリングや存在感のあるペンダントを次々と発表している。
こうしたジュエリーは、単なる装飾にとどまらない。そこには、権力の象徴を自分のものとして取り入れる女性の姿が描かれている。王冠は、もはや王族だけのものではないということを示しているのだ。
From madameFIGARO.fr
text: Marie Pasquier (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi





