世界が注目したプリンセスのベストウェディングドレス。
Fashion 2018.04.24
グレース・ケリーから、スペイン王妃レティシア、ノルウェーのメッテ=マリット王太子妃、そしてキャサリン妃まで。王家のウェディングドレスは、お行儀がいい。photos : Abaca Press / Getty Images
エリザベス2世女王とフィリップ王配の結婚70周年を記念して、王室の女性たちの美しいベストウェディングドレス集をお届け!
結婚式にはきれいなドレスを着てお姫様のような1日を送りたいと夢見ている未来の花嫁はたくさんいる。
その一方で少数ながら、城や宮殿での優雅な生活が夢物語ではなく、結婚式が国際的な一大イベントとなり、世界中のテレビで生中継されてしまう女性たちもいる。大衆が熱中する現代のおとぎ話のヒロインであり、みんなが注目する貴族の花嫁たち。
とくに注目が集まるのは、彼女たちが纏う純白のドレスがどんなデザインか、栄誉に輝いたデザイナーは誰か、トレーンの長さはどのくらいか、デコルテの開き具合は……プリンセスたちのウェディングドレスを徹底解剖。
壮麗なトレーンと優美なレース
礼儀作法上の決まりやしきたり、儀礼上の制約といった、避けて通れない鉄則は無数にある。しかし、それに立ち向かうプリンセスもいる。モナコのステファニー公女は1995年のダニエル・デュクリュエとの結婚に丈の短いドレスで臨んだ。こんな大胆な選択ができたのは、教会での挙式ではなく、シビルウェディング(市民結婚式)を選んだから。 裾の長いお姫様ドレスという定式を犯した例はこれだけで、エリザベス2世からスペイン王妃レティシアまで、全員がドレスにせよ、トレーンにせよ、丈の長いものを選んでいる。
しかしそれでも、お決まりのたっぷりとしたボリュームのあるペチコートをよしとせず、身体のラインにぴったり沿った仕立てを選ぶ個性派もいる。ノルウェー王太子妃メッテ=マリットがそうで、マーメイドラインのドレスで、すらりとしたシルエットを引き立たせている。また、モナコのシャルレーヌ公妃も、彼女のシルエットが一際映えるジョルジオ アルマーニのドレスを纏った。
王族たちのウェディングドレス
英国女王エリザベス2世
70年前、エリザベス王女はフィリップ・マウントバッテンとの結婚式に、ボッティチェルリの『春』に着想をえた、花と麦穂のモチーフが刺繍されたドレスで臨んだ。デザイナーに選ばれたのはノーマン・ハートネル。長さ4メートル以上もあるトレーンにも、やはり花の刺繍がほどこされている。こぼれ話だが、このときのドレスの費用は、何と配給切符でまかなわれたのだとか。(ロンドン、1947年11月20日) Photo:Getty Images
グレース・ケリー
ハリウッド女優のグレース・ケリーとモナコのレーニエ大公との結婚は、20世紀屈指のシンデレラストーリーのひとつだ。デザイナーに選出されたMGMスタジオのチーフ衣装デザイナー、アメリカ人ヘレン・ローズが提案したのは、絹のタフタ、刺繍、チュールを組み合わせたドレス。後にこのドレスが、キャサリン妃のドレスの着想源となる。(モナコ、1956年4月18日) Photo:Getty Images
ベルギー王妃パオラ
ベルギーのアルベール王子との結婚式に、イタリア貴族のパオラ・ルッフォ・ディ・カラブリアが選んだドレスは、サテンのドレスとレースのベールのコントラストが効いている。 ふたりの息子たちの嫁も、後にこのベールを着けて結婚式を挙げることになる。(ブリュッセル、1959年7月2日) Photo:Getty Images
イギリス王女マーガレット
姉エリザベス2世の侍従官であった、ピーター・タウンゼントとの叶わぬ恋に終止符を打った後、マーガレット王女は、写真家のアンソニー・アームストロング=ジョーンズと結婚する。彼女のほっそりとしたシルエットを引き立てるドレスは、ノーマン・ハートネルによるデザイン。(ロンドン1960年5月6日)Photo:Getty Images
スペイン王妃ソフィア
ソフィ・ドゥ・グレース(後にソフィアに改称)が、スペイン王太子フアン・カルロスとの結婚式のためのドレスのデザインを依頼したのは、パリのクチュリエ、ジャン・デッセ。デザイナーは彼女のために、銀色のラメとオーガンザのドレスを提案した。(アテネ、1962年5月14日) Photo:Getty Images
ギリシア王妃アンナ=マリア
スペインのソフィア王妃の義妹、デンマークのアンナ=マリア王女は、若きギリシア国王コンスタンティノスとの結婚式に、デンマーク人デザイナーが提案したドレスで臨んだ。貞淑な雰囲気の漂うネックラインが特徴的だ。(アテネ、1964年9月18日) Photo:Getty Images
イギリス王女アン
エリザベス2世の娘のウェディングドレス(結婚のお相手はマーク・フィリップス)は、"オーバーサイズ"の袖とスタンドカラーという、伝統的なお姫様ドレスのイメージを変革するデザイン。(ロンドン、1973年11月14日) Photo:Getty Images
ヨルダン王妃ヌール
アメリカ人エリザベス・ハラビーは、3人目の妻をヘリコプター事故で亡くしたヨルダン国王フセインとの結婚式に、いたってシンプルなドレス(といっても、デザインはクリスチャン・ディオールだが)で臨んだ。結婚を機に、ヨルダン王妃ヌール・アル・フセインに改名。(アンマン、1978年6月15日) Photo:Getty Images
モナコ公女カロリーヌ
モナコのカロリーヌ公女はフィリップ・ジュノーとの結婚式に、"70年代"モードを反映したとてもロマンックなドレスを選択。(モンテカルロ、1978年6月29日) Photo:Getty Images
ダイアナ妃
8メートルのトレーン、パフスリープ、1万粒の真珠がちりばめられた絹のタフタ、ダイアナ妃のウェディングドレスを覚えていない人はいないだろう。未来の王女のドレスをデザインしたのは、若いデザイナーカップル、デイヴィッド&エリザベス・エマニュエル。(ロンドン、1981年7月29日) Photo:Getty Images
ヨルダン王妃ラーニア
ヨルダンのラーニア王妃のために、イギリス人デザイナー、ブルース・オールドフェルドが提案したのは、 ベルト付きの半袖の上着と組み合わせた、オリエンタルな趣の金の刺繍が施されたドレス。(アンマン、1993年6月10日) Photo:Abaca
モナコ公女ステファニー
モナコのステファニー公女は、ダニエル・デュクリュエとの結婚式に丈の短いドレスで臨んだ(王室では極めてまれなこと)。ふたりの間にはすでにふたりの子どもがいた。結婚の1年後に離婚。(モナコ、1995年7月2日) Photo:Getty Images
デンマーク王妃アレクサンドラ
デンマークのヨアキム王子の最初の伴侶であるアレクサンドラ・マンリー(2004年9月16日に離婚)は、デンマーク人ヨーエン・ベンダーがデザインした、クリスタルがちりばめられたスタンドカラーのドレスを選択した。(ヒレレズ、1995年11月18日) Photo:Getty Images
スペイン王女クリスティーナ
スペイン国王フアン・カルロスの娘が、ハンドボール選手のイニャキ・ウルダンガリンとの結婚式のためのドレスを依頼したのは、スペイン人デザイナーのロレンソ・カプリル。肩を露出させたデザインが印象的なドレスのトレーンの長さは、3メートル以上。(バルセロナ、1997年10月4日) Photo:Getty Images
ベルギー王妃マティルド
マティルド・デュデケム・ダコは、ベルギー王子フィリップとの結婚式に、ベルギー人エドワール・フェルミューレンによるデザインのスタンドカラーのドレスで臨んだ。(ブリュッセル、1999年12月4日) Photo:Getty Images
メッテ=マリット・ヒェッセム
ノルウェー王子ホーコンと結婚した、メッテ=マリット・ヒェッセム・ホイビーのドレスを手がけたのは、オーヴ・ハーダー・フィンゼス。身体のラインに沿ったスクエアのデコルテラインが特徴的なドレスだが、裾はフレアになっている。(オスロ、2001年8月25日) Photo:Getty Images
オランダ王妃マキシマ
マキシマ・ソレギエタがオランダ王太子ウィレム=アレクサンダーとの結婚式のために選んだドレスは、ヴァレンティノ。(アムステルダム、2002年2月2日) Photo:Getty Images
ノルウェー王女マッタ・ルイーセ
作家アリ・ベーンとの結婚式(現在は離婚している)に、マッタ・ルイーセ王女が選んだのは、ノルウェー人ヴェンケ・ライシュによるデザインのドレス。(トロンハイム、2002年5月24日) Photo:Getty Images
ベルギー王女クレール
未来の義姉マティルドにならって、クレール・コームスもエドワール・フェルミューレンにドレスを依頼した。レースの繊細なドレスでベルギー王子ローランとの結婚式に臨んだ。(ブリュッセル、2003年4月11日) Photo:Getty Images
デンマーク王太子妃メアリー
メアリー・ドナルドソンがデンマーク王太子フレデリックとの結婚式に着用したのは、デンマーク人ウッフ・フランクのデザインによるアイボリー色のドレス。ベールは新郎の曾祖母から受け継がれたもの。(コペンハーゲン、2004年5月14日) Photo:Getty Images
スペイン王妃レティシア
後にスペイン国王となるフェリペ6世との結婚式のために、ジャーナリストのレティシア・オルティスが選んだドレスはマヌエル・ペルテガスによるデザイン。金糸の刺繍、スタンドカラー、そして4メートルものトレーンが特徴的なドレス。(マドリード、2004年5月22日) Photo:Getty Images
デンマーク王女マリー
デンマーク王子ヨアキムの2番目の伴侶である、フランス人女性マリー・カヴァリエは、ジュネーヴの二人組デザイナーにウェディングドレスを依頼した。レースのボレロが可愛らしい。(Moegeltoender、2008年5月24日) Photo:Getty Images
スウェーデン王太子ヴィクトリア
スポーツコーチのダニエル・ベストリングとの結婚に際し、ヴィクトリア王女は Pär Engshedenにドレスのデザインを一任した。ブリジット・バルドー風のネックラインが印象的なデュシェスサテンのドレス。トレーンの長さは5メートル。(ストックホルム、2010年6月19日) Photo:Getty Images
ケンブリッジ公爵夫人、キャサリン妃
グレース・ケリーとモナコのレーニエ大公との結婚に次ぐ、現代のシンデレラストーリーといえよう。庶民階級出身のケイト・ミドルトンはウィリアム王子との結婚式に、アレキサンダー・マックイーンのアーティスティック・ディレクター、サラ・バートンによるデザインのドレスで臨んだ。(ロンドン、2011年4月29日) Photo:Getty Images
モナコ公妃シャルレーヌ
モナコのアルベール公との結婚式に臨むシャルレーヌ・ウィットストック。ウェディングドレスのデザインを手がけたのはジョルジオ・アルマーニだ。バルドー風のネックラインのマーメイドドレスには、4万粒ものスワロフスキーのクリスタルと、同じく4万粒の金のビーズが鏤められている。(モナコ、2011年7月1日) Photo:Getty Images
スウェーデン王女マデレーン
自国のデザイナーによるシンプルなデザインのドレスを選んだ姉のヴィクトリアとは反対に、スウェーデンのマデレーン王女は、ヴァレンティノのデザインによるシャンティーレースと絹のオーガンジーのドレスをチョイス。(ストックホルム、2013年6月8日) Photo:Getty Images
スウェーデン王女ソフィア
モデルのソフィア・ヘルクヴィスは、スウェーデンのカール・フィリップ王子の結婚式に、イダ・ショーステッドがデザインした、 絹のオーガンジーとクレープのドレスで臨んだ。(ストックホルム、2105年6月13日) Photo:Getty Images
夢のドレスのデザインは、国家への敬意を表すという意味もあって、国内デザイナーが選ばれるのが通例だが、中にはモード界の巨匠にオファーするプリンセスもいる。
スウェーデン王女マデレーンとオランダ王妃マクシマは、ともにヴァレンティノにデザインを依頼している。
しきたりに則ったドレスを選んだプリンセスの場合は、ディテールに個性が表れている。デンマークのメアリー妃はアイボリー色のドレス、ダイアナ妃はパフスリーブ、スペイン王妃レティシアとヨルダン王妃ラーニアは金糸の繊細な刺繍、イギリスのアン王女はスタンドカラー、モナコのカロリーヌ公女は清純な雰囲気のシースルー、グレース・ケリーは身頃一面を覆う花の蕾がモチーフの刺繍……歴史的な日に纏う衣装だけに、全てが計算し尽くされている。
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エリザベス2世とフィリップ王配、愛の歴史を振り返る
フィリップはドイツにルーツを持つギリシアおよびデンマーク王家の出身。1921年6月10日、ギリシアのコルフ島に出生。厨房の調理台で生まれたという。18カ月の時、 伯父のギリシア国王が廃位された際、オレンジ用の段ボールで作ったベッドで、両親や4人の姉たちとともに、イギリスの艦船でギリシアを脱出したという逸話がある。 (1947年)Photo:Getty Images
北欧の王子らしい端正な容姿で王女たちの憧れの的に。ただし、ガヴァネスからは「やや気取り屋で、軽い所がある」という評価も。背の高い金髪の未来の夫にエリザベスが恋に落ちたのは13歳の時だった。(1947年)Photo:Getty Images
フィリップは1946年の夏、スコットランドでエリザベスに結婚を申し込んだ。しかし、エリザベス王女とフィリップ・マウントバッテン大尉の婚約が公式に発表されたのは、国王一家の南アフリカ長期滞在の後の、1947年7月10日のこと。(1947年)Photo:Getty Images
結婚式は1947年11月20日に、ウェストミンスター寺院で執り行われた。(ロンドン、1947年11月20日)Photo:Getty Images
64年後、ケイト・ミドルトンと結婚するふたりの孫ウィリアムも、やはりこの中央通路を歩くことになる。(ロンドン、1947年11月20日)Photo:Getty Images
イギリス海軍の艦船での勤務を継続し、海軍でスピード出世を遂げる一方、息子チャールズが1948年11月14日に誕生。1949年6月にクラレンス・ハウスに居を構える。(1952年)Photo:Getty Images
早世したジョージ6世の後を受け、エリザベスは女王に即位。近親者によると、王の死にフィリップはとても胸を痛めたという。(フィジー島、1953年)Photo:Getty Images
個人的な野心は捨て、この先は妻エリザベスの補佐役に徹することが求められる。エリザベスは、若干26歳で、世界で最も若い女王に即位する。(ロンドン、1953年)Photo:Getty Images
フィリップ・マウントバッテンは当時、“Prince Consort(女王の夫君)”として待遇されているものの、実際には当該の称号を授与されていない。女王の私的顧問となり、4人の子どもをもつ幸せな父となる。(カナダ、1960年)Photo:Getty Images
夫妻の子どもたちは、チャールズ(1948年生まれ)、アン(1950年生まれ)、アンドリュー(1960年生まれ)、エドワード(1964年生まれ)。(ロンドン、1961年)Photo:Getty Images
バッキンガム宮殿でも、意気軒昂な王配はそのエキセントリックなスタイルを貫いて、王国に軽やかさをもたす。(ウィンザー、1964年)Photo:Getty Images
エリザベス2世と王太后(2002年に101歳で逝去)とともに。(エプソム、イングランド、1967年)Photo:Getty Images
犬好きで知られるエリザベス女王だが、幸運にもフィリップ王配も愛犬家。 特に、ウェルシュ・コーギーが大好き。(バルモラル、スコットランド、1975年)Photo:Getty Images
家族とともに珍しくリラックスした雰囲気の写真。左から、フィリップ王配、アン王女と夫のマーク・フィリップ、エドワード王子、アンドリュー王子、チャールズ王子。(カナダ、1976年)Photo:Getty Images
断言しよう。ことエレガンスにかけてはフィリップ王配はつねに王者だった。(ニュージーランド、1977年)Photo:Getty Images
ヘリコプターの操縦もお手のもの。(アルジェリア上空、1980年)Photo:Getty Images
一時、新聞紙上でフィリップの愛人疑惑が報じられた。マール・オベロン、ザ・ザ・ガボールといった女優や、貴族の美女たちの名前が挙がった。女王はコメントを控えている。(ウィンザー、1982年)Photo:Getty Images
噂とは反対にフィリップ王配はダイアナを嫌ってはいなかった。彼女を“娼婦”というあだ名で呼んだというのは嘘。それどころかダイアナ宛に“ Pa ”と署名された、チャーミングな手紙さえ送っている。(ロンドン、1982年)Photo:Getty Images
太平洋に浮かぶポリネシア諸島に位置する島、ツバルにて。同地には英国女王とともに何度も公式滞在で訪れている。(ツバル、1982年)Photo:Getty Images
フィリップとエリザベス夫婦の会話では、子どもたちのことが主な話題となる。子どもたちの結婚についてはもちろん、破局についても意見を交わす。(ナウル、1982年)Photo:Getty Images
非公式な場面では、 “リリベト”、“ダーリン”、“ソーセージ”など、妻にさまざまなあだ名を付けて呼んでいる。(カナダ、1984年)Photo:Getty Images
生涯ほぼずっと、妻の二歩後ろを歩いてきた。だが、まったく不満を表に出さなかったわけではない。(トロント、1985年)Photo:Getty Images
たとえば、王室一家はマウントバッテンではなくウィンザー姓を名乗るようにとの勧告がチャーチルから伝えられた時、フィリップは「私など、ここでは所詮みすぼらしいアメーバにすぎないのだ」と叫んだという。(昆明、中国、1986年)Photo:Getty Images
しかし、不満をぶつけたことが何度かあっても、女王への忠誠が変わることはない。「私の任務は最初から最後まで、決して女王を見捨てないことだ」と、自ら発言している。(アイスランド、1990年)Photo:Getty Images
ヴァカンスの間には、釣りに……(バルモラル、スコットランド、1993年)Photo:Getty Images
ヨットに……(1993年)Photo:Getty Images
狩りに興じる。1940年代の終わり、フィリップはそのスポーツマンぶりでも、エリザベス王女をあっと言わせた。(サンドリンガム、1996年)Photo:Getty Images
1997年9月6日、ダイアナ妃の国葬が行われた悲痛な日。硬い表情で息子と孫に同伴するフィリップ。一行がウェストミンスター寺院に到着するところ。(1997年9月6日、ロンドン)Photo:Getty Images
よい時も悪い時も、フィリップはいつも、女王の傍にいる。(ロンドン、2005年5月11日)Photo:Getty Images
長続きする結婚生活の秘訣は? 同じ方向を見ること……それも同じ眼鏡をかけて。(ロンドン、2005年10月20日)Photo:Getty Images
フィリップ王配は英国女王にとって、“奥様方を味方につける”ためのとっておきの切り札だ。カーラ・ブルーニ=サルコジとともに。(ウィンザー、2008年3月26日)Photo:Getty Images
孫のウィリアムの妻、キャサリン妃とともに。(2012年3月8日)Photo:Getty Images
またもや、ミドルトン家の女性とのツーショット。ケイトの母、キャロルとともに。(アスコット、2012年6月21日)Photo:Getty Images
ロイヤルファミリーのキーパーソンは、キャサリン妃とウィリアム王子だけではない。雑誌「GQ」イギリス版が2016年1月に発表した、世界でもっともおしゃれな男ランキングにはフィリップの名前も挙がった。(ロンドン、2014年6月14日)Photo:Getty Images
2015年、94歳のフィリップ王配は250もの公式行事に出席した。ケイトとウィリアムが出席した公式行事の数は、ふたり合わせてようやく198。(ブレーマー、スコットランド、2014年9月6日)Photo:Getty Images
「彼はこの状況にいつまで耐えられるのだろうか。担がれたようなものだ」。ユーゴスラヴィアの元国王は、ある日フィリップについてそう述べたという。(ロンドン、2014年10月16日)Photo:Getty Images
フィリップに対する最高の讃辞は、ほかでもない妻から贈られている。2011年に女王はこう述べている。「私にとって彼は岩です。ひたすら、私の力となり、私を支えてきてくれたのです」(アスコット、2015年5月19日)Photo:Getty Images
ここ数年健康状態が悪化しているとはいえ、まだまだ大丈夫。女王を援助する顧問役としての責務を果たし続けている。(ロンドン、2016年3月17日)Photo:Getty Images
4月21日、夫として半世紀以上連れ添ってきた、英国女王の90歳の誕生日を祝う、堂々としたフィリップ。 (ウィンザー、2016年4月21日)Photo:Getty Images
95歳となったいまも、妻エリザベスについてどんなことが書かれているか、つねにチェックしている。(ウィンザー、2016年5月15日)Photo:Getty Images
texte : Justine Feutry(madame.lefigaro.fr)