来日したルイーズ・ダマスに聞く、ジュエリー作りの背景。
Fashion 2019.04.27
パリで人気のジュエリーデザイナー、ルイーズ・ダマスのポップアップが、自由が丘のスローブ イエナにて開催中。店内にはルイーズのアトリエを再現したスペースが登場し、スローブ イエナ限定の別注デザインも展開されている。今回のポップアップを記念して来日したルイーズに、ブランドのことやパリの暮らしについて、話を聞いた。
ルイーズ・ダマス/LOUISE DAMAS
パリで生まれ育った生粋のパリジェンヌ。ソルボンヌ大学在学中、自分のために作っていたアクセサリーが友人の間で評判となり、2012年にジュエリーブランド「Louise Damas」を立ち上げる。古典文学や小説の登場人物からインスピレーショを得て作るというジュエリーは、世界中のファンから注目の的!
―ジュエリーデザインは小説の登場人物や文学作品にインスパイアされてきたそうですが、小さい頃からの憧れのアイコンはいますか?
昔から本を読むのは好きでしたが、影響を受けたのは、自分の周りにいた母や祖母といったリアルな人物。彼女たちを尊敬していたので、受ける影響も大きかったと思います。
―読書やジュエリーに興味を持ったのも、そういった身近な女性たちの影響があったのですか?
本に関しては、小さい頃から周りに驚かれるほど読書好きで、誰かの影響というよりは自然に好きになったことですね。ジュエリーについては、母が着けていた大きなイヤリングやヒールの靴に憧れて、引き出しからアクセサリーを取り出して着けてみたりとか......そういう部分では母の影響かもしれません。私はジュエリーを全然着けていない時期もあったんですが、いまは仕事として、好きなものを好きなように着けています。
ポップアップイベントでは、ツイストデザインのネックレスやリング、ピアスをスローブ イエナだけの別注デザインで展開。
―ジュエリーを着けるときのルールや、ファッションとのバランス感で心がけていることは?
毎日、まず服を着て、その時の気分でアクセサリーを選ぶんですが、同じことをすると飽きてしまうので、ルールというのはありません。その日の気分で、着け方や印象に変化をつけるようにしています。重ね着けが大好きなので、たくさん重ねたりもしますが、大きなネックレスをしていたらシンプルなイヤリング、というふうに強弱は心がけています。
―ブランドとして、この先のビジョンは?
クリエイションはこのまま継続していきたいですね。それから、パリのブティック兼アトリエも、いつも人が訪れてくれるようなアクティブな状態にしておきたい。オンラインの方でも、世界中のお客さんが買い物をしてくれるので、こういったポップアップイベントで海外に来て、お客さんに直接会うというのも続けていきたいことです。
―リアルなパリジェンヌを映し出しているイメージビジュアルやムービーが素敵だなと思うのですが、そういったディレクションはルイーズさんが手がけているのですか?
自分ひとりではできないので、カメラマンたちとコラボレーションして作っていくのですが、新しい刺激や出会いが好きなので、毎回同じ人ではなく、違う人とコラボレーションをしています。
―フィガロ読者に、ルイーズさんのおすすめアドレスを教えてください。
両親がレストランを経営していたこともあって、食べることが大好きなのですが、シャトー・ドー通りにある「レ・レジスタン」というお店。生産者から直接購入した食材で料理を作っていて、とてもおいしくておすすめです。私は10区・11区がいちばんパリっぽくて好きだなと思っていて、それゆえ自分のアトリエブティックもそこに構えているんですよ。