21-22 AUTUMN & WINTER TREND REPORT 秋冬に纏いたい、注目カラーはこちら!
Fashion 2021.09.08
COLOR PALETTE
秋冬の定番色か、 気分を上げる鮮色か。
秋冬の定番色であるこっくりとしたカーキやブラウン、昨季台頭した情熱的なレッドは今年も豊作。そこに、イエロー、ライラック、ピンクといったサニーカラーが加わった。秋冬のスタイルを軽快に彩って。
私が気になったのは、発色がいいイエローと情熱的なレッド。特にドリス ヴァン ノッテンの赤がすごく印象的で。
レッドは着たくなりますよね。展示会でも、ベーシックなアイテムが赤くなっているのをよく見かけて、今年は選ぶ人が多いんじゃないかと思いました。
差し色で使うほうが可愛い気がするけど、色味の強弱があまりないぶん、同色同士でも素材が違えば合わせやすい。赤のファーに赤のコットンパンツとか。強い色だけど、勇気を持てば意外と使いやすいよね。
私は、ピンクとライラックが気になりました。どちらも去年から少し流れはあったけど、今季はより発色がよくなったのもあり、パワフルに感じました。ニナリッチの、テック系の素材にピンクを使っているのが可愛かった。JWアンダーソンのライラックの色使いもきれいでした。
イエローとかピンクのような色は、コートとかワンピースのような一枚で成り立つものが取り入れやすそう。トップだけだとその下どうするよって悩んじゃうし、かといって黒を合わせると差がすごいから。
ワンピースは一枚で完結しますし、リアルに取り入れやすそうですもんね。
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PURE BLACK
モードな色、ブラックの復権。
バーバリーのトラッド、バレンシアガのストリート、ディオールのゴシック。テイスト問わずブラックがランウェイを染めた今季は、久々にモードの王道カラーが復活する予感。
ブラウンとカーキも秋冬だけに多かったけど、ブラックも多かった気がする。ブラックをベースに、差し色を少しだけ利かせるスタイル。モノトーンの新しい可能性を見せてくれたヴァレンティノが好きだった。
レースやフリルを取り入れた、ディオールのモノトーンスタイルも可愛かったですよね。
STYLIST
2005年に独立。パンデミック前はパリコレにも頻繁に参加し、プライベートではメンズライクなパンツスタイルとBTSをこよなく愛する。
STYLIST
2011年に独立。プレイフルなスタイリングを得意とし、海外ドラマのロケ地をGoogleマップで検索するリモートトリップにハマっている。
*「フィガロジャポン」2021年9月号より抜粋