2023プレフォールコレクション 菊地凛子、纏い、歩み、生きる。

Fashion 2023.07.13

7月28日、主演映画『658km、陽子の旅』が公開される菊地凛子。「第25回上海国際映画祭」では、同作品で最優秀女優賞を受賞。女優という存在を超え、ひとりの女性として観客を一瞬で惹き付ける、その圧倒的な表現力で最新プレフォールシーズンのドレススタイルを着こなす。


CHANEL

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ドレス¥860,200、ネックレス¥198,000、ブレスレット¥179,300、ソックス¥184,800/以上シャネル(シャネル カスタマーケア)

メゾンのコードをちりばめたシャネルらしいニットドレス。極上のカシミアニットは真紅をベースに、今季のキーカラーのひとつであるバーガンディとのツートーンで表現されている。この上なくラグジュアリーでありながら、カーディガンを羽織っているかのように軽やかな着心地やニーハイソックスを合わせたリラックス感がたまらない。

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VALENTINO

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ドレス¥2,970,000/ヴァレンティノ(ヴァレンティノ インフォメーションデスク)

ヴァレンティノが誇るクチュールテクニックが存分に発揮されたマキシドレスは、トランスペアレントなシルクオーガンジーに大輪の花を咲かせたロマンティシズムあふれる仕上がり。フラワーやバタフライのモチーフは煌めくビジューと組み合わせられ、刺繍に加えてアップリケも縫い付けられた立体的なテクスチャーで、夢の境地へと誘う。

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SAINT LAURENT

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ドレス¥616,000、レギンス¥115,500/ともにサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(サンローラン クライアントサービス)

ムッシュ イヴ・サンローランが築いたレガシーを振り返るフォールコレクションからピックアップしたパンジー柄のベロアドレス。60年代や80年代のアーカイブを再解釈したと謳っているとおり、大きく張り出したショルダーやアシメトリーなシルエットが、かの時代に渦巻いていたエナジーを想起させる。

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PRADA

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ドレス¥308,000、サンダル¥135,300(ともに予定価格)/ともにプラダ(プラダ クライアントサービス)

シャープなカッティングが冴えるピュアホワイトのコットンシャツドレス。マニッシュかつ凛々しいイメージを持つ永遠のスタンダードアイテムを、肩も背中も大胆に露出したデザインでドラマティックに昇華させて。

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FERRAGAMO

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ドレス¥1,210,000/フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)

ハリウッドをイメージソースに、その煌びやかな魅力をモードに映し出した今シーズンを象徴する1着。メタリックゴールドの箔押しを施したイールレザーを贅沢に使いこなしたベアトップドレスは、ミディ丈のタイトスカート部分も含め、削ぎ落としたフォルムがむしろセンシュアリティを際立たせる。

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CELINE

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ケープ¥511,500、パンツ¥363,000、ブーツ¥264,000(すべて予定価格)、中に着たブラウス(参考商品)/以上セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

フレアな裾模様を描くケープコートをミニドレスのように、ごくシンプルに着る贅沢。どことなく漂うインディーロックのムードやオールブラックでまとめた色使い、スキニーなラムスキンパンツとロングブーツとのスタイリングに、エディ・スリマンのスピリットが薫る。

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DIOR

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ドレス¥700,000、ネックレス¥340,000/ともにディオール(クリスチャン ディオール)

ムンバイで発表されたフォールコレクションは、開催地であるインドのエッセンスを色濃く投影したエキゾティックなムードが特徴。ハリのあるウールシルクに「ジャルダン インディアン」柄を描いたボクシーなラインのロングチュニックドレスは一見ストイックなようでいて、両サイドの深いスリットが動くたびに官能的なオーラを振りまく。

 

撮影や映画について菊地凛子さんにコメントもいただきました!

 

Rinko Kikuchi
神奈川県出身。1999年、新藤兼人監督『生きたい』で映画デビュー。イニャリトゥ監督『バベル』(2006年)でアカデミー助演女優賞を含む多数の映画賞にノミネート。以降、イザベル・コイシェ監督『ナイト・トーキョー・デイ』(09年)、トラン・アン・ユン監督『ノルウェイの森』(10年)などに出演。NHK連続ドラマ小説「ブギウギ」で淡谷のり子がモデルの茨田りつ子役に決定。2023年6月9日より中国で開催された「第25回上海国際映画祭」では、主演を務めた熊切和嘉監督の映画『658km、陽子の旅』(22年)で最優秀女優賞を受賞。
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『658km、陽子の旅』
故郷を離れて長い時間が経ち、ひとり都会で暮らす陽子。父が逝き、久しぶりの実家に帰るべく従兄の車に乗るがはぐれてしまい、たったひとりで東北までヒッチハイクを重ねていく……。
●監督・共同脚本/熊切和嘉
●出演/菊地凛子、竹原ピストル、オダギリジョーほか
●2022年、日本映画
●113分
●7月28日より、ユーロスペース、テアトル新宿ほか、全国にて順次公開
●配給/カルチュア・パブリッシャーズ
https://culture-pub.jp/yokotabi.movie

●問い合わせ先:
シャネル カスタマーケア
0120-525-519(フリーダイヤル)
www.chanel.com

ヴァレンティノ インフォメーションデスク
tel:03-6384-3512
www.valentino.com

サンローラン クライアントサービス
0120-95-2746(フリーダイヤル)
www.ysl.com

プラダ クライアントサービス
0120-45-1913(フリーダイヤル)
www.prada.com

フェラガモ・ジャパン
0120-202-170(フリーダイヤル)
www.ferragamo.com

セリーヌ ジャパン
tel:03-5414-1401
https://celine.com

クリスチャン ディオール
0120-02-1947(フリーダイヤル)
www.dior.com

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菊地凛子、『658km、陽子の旅』で上海国際映画祭女優賞受賞!

*「フィガロジャポン」2023年8月号より抜粋

photography: Yuki Kumagai styling: Tomoko Kojima hair: Asashi(Ota Office) makeup: Ryota Nakamura(3rd) editing: Mami Aiko

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