【スタイリスト山本マナ流】スタイルを作るTシャツ、4つの選び方。
Fashion 2024.07.12
Tシャツ愛を語らせたら右に出るものはなし! 独自の審美眼で選び、コレクションしているスタイリスト山本マナさん。「Tシャツはオールシーズン着るもの。衣替えはしません」というほどTシャツLoverなマナさんの4つのキーワードを教えてもらいました。
キャラTはヴィンテージ主義。
「気がつけば大量に集まっていたキャラクターTシャツ。シンプソンズなども持ってはいるけれど、レトロなミッキーマウスのプリントがいちばん好きで、クローゼットはほとんどミッキーで埋め尽くされています。実は、以前もフィガロでミッキーのTシャツを紹介したことがあるんです。
Tシャツは無地からロゴもの、バンドTシャツまで、1年を通してさまざまなタイプを着るのですが、キャラクターTシャツはほとんどがヴィンテージ。小慣れた風合いがあることで可愛らしくなり過ぎずに着られるので、キャラクターTシャツは味わい深くなっていることが必須。ほかにも、ボディに対してのミッキーのサイズ感や色合いのバランスなど、ヴィンテージを買うからこそ、ディテールまでしっくりくるものを見極めるようにしています。......と言いつつ、ヴィンテージとの出会いは一期一会。特にキャラクターものには愛おしい気持ちがあふれてしまうので、結局直感で買うことが多いかも(笑)」
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万能といえば、エイトンの無地T。
「カジュアル過ぎる印象のヘヴィーウェイトTシャツは着ない主義。肌に吸い付くような薄い生地が好きで、首元も詰まり過ぎていないもの、と抜け感のある素材やデザインが絶対条件。特に無地のTシャツは、カジュアルダウンさせるのではなくドレスアップさせるためのアイテムという感覚で選んでいます。
そんな条件を全て網羅して、理想を叶えてくれるのがエイトンのTシャツ。形や素材などバリエーション豊かに展開しているエイトンですがその中でも、もっともスタンダードな「フレスカシングルジャージー」と「スヴィン60/2」を愛用中。ブランドオリジナルの生地を使用していて、独特のシャリ感がフェミニニティを香らせてくれます」
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新しい扉を開くのは、メンズT。
「メンズのデザインやビッグサイズも欠かせない要素。特に気に入っているのはアンダーカバー(画像下)とヴェトモンの派生ブランド『VTMNTS』(画像上)のTシャツです。アンダーカバーは薄めの生地がとても好みで、ウィメンズはもちろんのこと、メンズで毎年必ずと言っていいほど新作を購入しています。
ビッグサイズのTシャツはワンピースとして着ることもあって、以前、アメリカで5Xサイズを購入して着てみたところ、膝まで隠れる丈で首元もオフショルダーになることを発見。そこからスーパーサイズのTシャツスタイルが自分のスタイルを構成する1つの要素になっています」
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着ないTシャツというのもある。
「購入したけれどもったいなくて着られない="着ないTシャツ"というジャンルも私の中にあって、代表するのが小泉今日子さんのフォトTシャツ。40周年記念として発売されたアイテム(画像右、中央)に、2023年に発売されたレコード『Missドーナツ』のリリースを記念し限定販売された『MissドーナツTシャツ』(画像左)をコレクションしています。
アーティストのお顔がプリントされたTシャツはビョークや、お仕事をさせていただいたこともあるYUKIさんのも大切に保管してあります。これらは、なかなか着用することはないけれど、見るたびにパワーをもらえる特別な存在。Tシャツは着るためだけでなく、自分のマニアックな心をくすぐって、さらに活力もくれる。やっぱり私の人生に欠かせないアイテムなんだなと実感してます」
北海道生まれ。雑誌を中心に広告やカタログ、アーティストのスタイリング等幅広い分野で活躍中。2020年にはオンラインギャラリー「SNÖ」をオープン。 @mana.snow
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photography: Yuuki Kumagai