【パリの街角スナップ】ノンシャランなパリジェンヌの最新スタイルをお届け。
Fashion 2025.10.13
ファッションウィーク中のパリの街角では構築的なコート、完璧なスーツ、トレンチコート等々、パリジェンヌのスタイルが存在感を放っている。
ファッションウィークが開催された都市で見るべきファッションはランウェイの上にだけ存在するのではない。ショー会場の周辺で歩道は、急足で歩くジャーナリストや待ち構えるカメラマン、セレブをみようと集まったファンでごった返す。そしてここでもファッションは主役なのだ。9月29日から始まったパリ・ファッションウィークでも、横断歩道や会場入口がランウェイのような様相を呈しているのはお馴染みの光景だ。そして迷惑を被るのは混雑の中、なんとか通りぬけようとする車両だ。
パリ・ファッションウィーク期間中のストリートスタイル。2026年春夏パリ・ファッションウィーク。photography: Launchmetrics
ファッションウィーク中の9日間、パリの街なかではエキセントリックなスタイルからクラシックスタイルまで百花繚乱となる。今回の2026年春夏コレクション開催期間中、街なかで際立っていたのはパリっぽいスタイルだった。それはたとえば、ジョナサン・アンダーソンが初めて手がけたディオールのウィメンズコレクション会場でカミーユ・コタンが披露したルック。袖をまくったシャツにストライプのネクタイ、ゆったりしたジーンズにパンプス。この「シンプルエレガンス」こそがパリスタイルの本質であり、世界中から永遠のインスピレーション源とされるのだ。
今シーズンのパリのストリートでは、端正で完璧なカッティング、ネイビーや黒各種、ベージュのミニマルカラー、異素材ミックス、そして大胆な小物使いが目立った。「パリジャン・スタイル」とは、ジーンズをスーツパンツのごとくエレガントに履きこなすことであり、ロングコートをはおっただけで装いが完成することなのだ。その「エフォートレス」な着こなしが神秘的な印象を与える。今年の1月におこなわれたアミパリス2025-2026年秋冬コレクションで女優ウーピー・ゴールドバーグも「パリのスタイルはユニーク」と漏らしていたほど、パリジェンヌルックは世界的に知られている。
2026年春夏パリ・ファッションウィークで見つけたベストルック




























From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr)