【セリーヌと私】デイヴィッド・ホックニーに想いを馳せて。/飯田珠緒
Fashion 2025.11.19
新たなセリーヌ、それは着る人のアイデンティティを映す服。5人のスタイリストが独自の視点で、多彩な着こなしを提案する全5回の連載がスタート。1回目は「デイヴィッド・ホックニー」をテーマに、スタイリスト飯田珠緒がスタイリングを提案する。
Vol. 1
「デイヴィッド・ホックニー」
by 飯田珠緒
「新アーティスティック・ディレクターであるマイケル・ライダーが手がけた初のコレクションを目にした時、デイヴィッド・ホックニーのポートレートが脳裏を過りました。鮮やかな色彩。身体にすっとなじむジャストなサイズ。過度に崩さず、端正にまとめたトラッド。セリーヌの奥底には、パリのブルジョアジーが息付いています。だからこそ、王道のプレッピーからほんの半歩だけ外して、着る人の趣味や個性がにじむ"クセ"をスタイリングで添えました。私自身、冬になると常にニットを肩に掛けて過ごしています。そんな自分自身のスタイルを重ね合わせて、スタイリングを組みました」。

ジャケット¥451,000、シャツ¥170,500、中に着たハイネックトップ¥115,500、肩に掛けたセーター¥214,500、パンツ¥154,000、ネクタイ¥37,400、ピンブローチ¥51,700、チャーム(ゴールド)¥51,700、(パール)¥51,700、(シルバー)¥61,600、ブレスレット¥192,500、シューズ¥143,000(すべて予定価格)/以上セリーヌ(セリーヌ ジャパン)
「ホックニーといえばプレッピー。一見生真面目なスタイルですが、足元にかっちりとしたローファーではなく、柔らかなダンスシューズを合わせるその感覚がフレンチシックだと思うのです」。
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「クラシックなパターンのスカーフ、ブルーのニット、チノパン、どれも私自身が好きなもの。一見ベーシックではありますが、シャツのカフスの長さ、チノパンに入った立体的なダーツ、スラックスのシルエット、繊細なステッチワーク、すべてが細かくデザインされていると感じます」。












猫と音楽を愛するスタイリスト。ショーを見るために、毎シーズン欠かさずパリファッションウィークを訪れている。フィービー期のヘアカーフの「ラゲージ」は、いまもクローゼットの奥に大切に保管している。
@tamaoiida
photography: Mitsuo Okamoto styling: Tamao Iida hair: Yusuke Morioka(eight peace) makeup: Asami Taguchi(Home Agency)





