15人の目利きが選ぶ、新旧のいいモノ案内。#06 スタイリスト近藤奈恵が、いま着たいジャケット。
Fashion 2017.07.31
ファッション好きな目利きの15人に、永年愛用してきた昔からの名品と、この秋冬狙っている新作アイテムを聞きました。
スタイリストの近藤奈恵さんが選んだアイテムは、シルエットに惹かれるバレンシアガの新旧のジャケット!
【昔ながらの名品】バレンシアガのタキシードジャケット
26、27歳のときにひと目惚れをしたタキシードジャケット。あまりに綺麗なシルエットに、一瞬で虜になりました。悩んだ挙句、やっぱり欲しいと思い購入。
パワーショルダーになっているのでしばらくの間クローゼットに眠っていましたが、今季またパワーショルダーがきているのでぜひ着たいなと。
ボーンが入っているかのような立体的なシルエット、縫製、シルクとウールとの切り替え、少しハイウエストのシェイプ。私にとってパーフェクトなジャケットです。着用しているときは、どこの? と必ず聞かれます。
ファッションスタイリストとして独立して間もないときに購入した思い入れと同時に、ラグジュアリーブランドのパターンの美しさを体感した一点です。
【新名品】バレンシアガのジャケット
久しぶりにこれっ! と思えるジャケットに出合いました。またもバレンシアガ。
アーティスティック・ディレクターのデムナ・ヴァザリアが表現するのは、着用したときに魅せる女性らしさや、女性がオーバーサイズを着用することでより誇張される女性らしさなど、独自のスタイルを凝縮したデザイン。
ジャケット¥282,960/バレンシアガ(バレンシアガ ジャパン)
彼がバレンシアガに就任した後の、初のコレクションでも発表したシルエットのジャケットです。2017年プレフォールで展開しています。
クラシカルで女性らしいシルエットのパターンは、シルクやウールではなく、おじさん風チェックとダブルというアンバランス感も絶妙。合わせ方によって表情を変え、着用した人それぞれが異なる自分らしさを表現できる一点です。
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ファッションスタイリスト
酒井美方子氏に師事後、2006年にフリーランスとして独立。雑誌、広告、カタログ、ブランドディレクションなどで活動。モードなスタイルの中に女性らしさ、品の良さを表現。
photos : JOHN CHAN