12人に聞いた、二面性の取り入れ方。 #03 丸山佑香が提案する、ジュエリーのミックススタイル。

Fashion 2018.02.01

年齢や生き方もさまざまな、12名のファッショニスタたち。それぞれの哲学からうかがえる、秘められた二面性のヒントに迫る。「フィガロジャポン」でもおなじみ、スタイリスト丸山佑香にとって二面性とは?

気負いなくトライしたい、手元で主張する二面性。

丸山佑香
スタイリスト

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「若い頃はパッと見が大事で、洋服ばかりに投資していました。けれど年齢を重ねるにつれ、シワが刻まれた手に映える石の美しさってあると思って」。スタイリストの丸山さんがいま最も関心を寄せるのは、ジュエリーに軸足を置いたおしゃれ。手元を身近なキャンバスと捉え、アイテムの足し引きやミックスで、即興的に二面性を表現する。「基本的にルールは設けず、その時の気分で重ねづけします。トムウッドのような武骨なリングと、レディなアンティークジュエリーを掛け合わせてみたり。シルバーとゴールドを分け隔てなく着けるのも好きで、それだけでも二面性って成立するな、と。親から譲り受けたロレックスやカルティエの結婚指輪、スピネリ キルコリンのリングなど、思い出の品はほとんどがコンビもの。どんなジュエリーともなじみがいいので重宝しています」。ロマンティックな服とは疎遠になってくる分、手元で遊びを取り入れて女性らしさを主張する。それが大人に許された特権だとすれば、歳を重ねるのも怖くない。

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構築的なバルーントップはマルニのもの。深いカーキがジュエリーを引き立たせ、ワンランク上のシックな見栄えに。

【関連記事】
〈二面性 #01〉セットアップに籐のパンプス、遊びや抜け感が鍵。
〈二面性 #02〉相反する要素をミックスする、メイリンのスタイル。

*『フィガロジャポン』2017年11月号より抜粋

photos : TETSUYA MAEHARA, texte : YURI TANAKA

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