東京ヴィンテージ案内 【東京ヴィンテージ案内 #05】オーナーの審美眼にひと目惚れ。
Fashion 2019.07.31
古着好きを公言するアーティスト・モデル全3名が登場し、それぞれの行きつけや気になるショップをエリア別に案内する「東京ヴィンテージ案内」。
第3回は、モデルとして活動する一方で、「AVALONE」のファッション企画や「STYLE MIXER」のアートディレクターを務めるなど多方面で活躍中のRIONAが登場。渋谷エリアでよく足を運ぶミリヴィンテージへ潜入。
ミリヴィンテージ / Milli Vintage
アメリカを中心に買いつけたレディスのヴィンテージを扱うミリヴィンテージは、2017年5月にオンラインでスタートし、その後現在の代々木八幡に店舗を構える。
オーナーは、セレクトショップなどのPRを経て、現在はサンフランシスコに移住し買い付けをしながら、遠隔で運営している。
ガラス張りで日の光がたっぷり入る気持ちのいい空間。ウィンドウに飾られた植物も季節によって変えている。
「私服はヴィンテージが多いです。ここは友達に教えてもらって、すっかりはまってしまい。よく来ますね」
買い物に出かけるというよりも、タイミングの合うときに好きなお店に寄ることが多いというRIONAさん。「手持ちがない時に限って、すごく欲しいものが見つかるんです(笑)値段はあまり気にしないので、欲しいと思ったら買いますね」
ロシア系イラン人の父親を持つRIONA。腕につけているのは、母親がイランで購入したアクセサリーのような時計。お下がりとして譲り受けた。
ブランドでファッション企画を担当していることもあり、どんなテイストの服が自分に似合い、好きのアンテナに反応するのかをよく理解しているようだ。
「自分でデザインした服はあまり着ません。メンズブランドなので、男の子に向けて作っていますしね。でも最終的には、こういうの着たら男の子はかっこいいだろうなとか、そういう意味においてわりと女の子目線というか、自分の好きなものという主観が入っているのかも」
「古着屋に行くと、メンズばっかり見ちゃって。タイトな女性らしい服はあまり買いません。身体のラインが出るのが、自分のキャラクターと違うなと思って」
店内のアイテムの配置まで、サンフランシスコからスカイプを通して細かなディレクションが入るほどのこだわり。
そんなメンズライクなスタイルのRIONAさんも、ここぞという時にはドレスアップ。
「パーティや遊びに行く時は、女性らしいドレスアップをします。普段は仕事柄、作業が多くカジュアルな服装がメインなので、そのギャップを楽しむのも好きなんです」
オンとオフで、まったく違う表情を見せてくれる二面性が気になるRIONAさんが選んだスタイルはこちら。
「ベージュのワントーンに差し色を」
シャツ¥11,880、中に着たトップ¥9,612、パンツ¥9,720、バッグ¥7,560
「白や黒、ベージュなど落ち着いた色を着ることが多いです。シャツは大好きで、お店に行くと必ずチェックします。今日は差し色として、中に着たTシャツとバッグをパープルに」
▶▶RIONAが選ぶ、いま欲しいアイテム4選
「ドレスアップするときにも使えるし、デニムなどのカジュアルな服装にも合いそう。こういう手の込んだオリエンタルなデザイン、好きです」
「最近ジャンプスーツにすごくはまっていて。アイテムとしてはカジュアルだけど、これは色味的にもきれいに着れそう。ごてっとしたアクセサリーを着けて、白のショートブーツをはきたい」
「お店に入ってからずっと気になっていた、ラメ入りのスキニーパンツ。ビッグサイズのカジュアルめのTシャツと、マーチンに合わせたら可愛いな」
「大好きなシャツは、シンプルなものというよりも、ちょっと変わったデザインのものが好き。黒と赤のコントラストが珍しいし、首元の開き方もユニークで古着らしい個性を感じます」
1997年生まれ。2015年よりフリーモデルとして活動を始め、ファッション、カルチャー誌にて活躍。13年より、ファッションブランド「アヴァロン」のファッション企画担当としてチームに参加。他に、「STYLEMIXER(スタイルミキサー)」のアートディレクションを務めるなど、ジャンルレスに活躍中。
Instagram:@riona__n
東京都渋谷区富ケ谷1-9-14
営)13時〜20時(火〜木)、13時〜19時(金~日)
休)月
info@millivintage.com
Instagram:@milli_vintage
photos : SHINSAKU YASUJIMA