2018年 ふたご座の運勢(下半期) - 石井ゆかりの星占い

情緒ある文体でつづられる12星座占いが大人気の石井ゆかりさんによる星占い。
「フィガロジャポン」本誌(毎号20日発売)で好評の星占い「星の伝言板」を2018年の12月分まで掲載。2019年1月以降は、「フィガロジャポン」本誌をご覧ください。
毎月1日に更新、石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの伝言コラム」はこちらから。

2018年の下半期の星占い

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ふたご座   05.21 - 06.21

自分だけの、特別な「薬」を探す旅。人生の大転換の「先」にあるもの。

歴史にはさまざまな「旅」があります。シルクロードを渡るキャラバンがあり、聖地を目指した十字軍があります。
交通機関が発達した現代社会では、多くの人々が旅をしますが、
私たちの個人的な旅も、休暇の旅、冒険のような旅、ビジネスの旅、巡礼の旅など、目的はさまざまです。
人生の随所に旅があり、その旅によって人生が変わっていく、という人もいますし、
人生に行き詰まると必ず、遠くへ旅に出る、という人は珍しくありません。

たとえば、あるおとぎ話では、「病気の家族のために、薬を手に入れる」旅が描かれます。
2018年下半期、双子座の人の多くが、特別な旅をすることになるようなのですが、
その旅の目的は、このおとぎ話のテーマに重なるところがあります。
もちろん、この下半期に貴方の家族が病気になる、という意味ではありません。
そうではなく、貴方がすでに抱えている何らかの悩みや迷い、慢性的な問題などがあったとして、
それを解決するための旅に出る、というようなことがあるのではないかと思うのです。
この「問題」は、ごく広い意味でのものです。
ある人は「職探し」のために旅をするかもしれません。
また、現代ではあまり聞きませんが、一昔前は「転地療養」は一般的でした。
自分の身体に合った環境や気候を求めて、人は旅をしたのです。
現代では、たとえば転職や引っ越しがそうした意味を持つことがあります。
自分に合った環境を求めて移動し、自分のための、新しい世界に出合うのです。
この時期の旅は、貴方の慢性的な疲労や悩み、痛みなどを癒やし、解決してくれることになるでしょう。

この「旅」は、物理的なものになる場合もあれば、知的・精神的な経験として実現する可能性もあります。
星占いでは、「旅」と「学び」は同じ世界のものとして扱われるのです。
自ら新しい知識を求めて移動するのも、遠い世界から知識を刻んだ書物を送ってもらうのも、
同じようなことだ、というわけです。
「勉強」は、幼い頃は特に、自分とは関係のないことを覚える作業というイメージがありますが、
大人になってからの「勉強」は、あくまで当事者として、我がこととして知識を吸収する活動です。
さらにいえば、すでにある知識の吸収を超えて、まだ誰も解いたことのない謎を解くことも、
大人としての学びと言えるでしょう。
2018年下半期、貴方は自分自身の人生に深く根差した「謎」を、解いていくことになるかもしれません。

貴方はおそらく、2015年から2017年頃までの中で、人生の大転換期を迎えたのではないでしょうか。
その「転換」は、たとえば転職や引っ越し、結婚といった、第三者にもわかりやすいものだったはずです。
2018年はそうした「わかりやすい転換」の先にある、「物語の続き」や「プロセス」を進む時期と言えます。
「物語の続き」はいつも、個別条件が多く、第三者にはわかりにくいものです。
たとえば、すべての結婚式はよく似ていますが、夫婦は千差万別十人十色です。
この時期の貴方は、そうした「自分だけの条件、個別の特性、自分の世界だけの物語」を、
ひとつひとつ、進めていくことになります。
素晴らしい愛に恵まれる豊かな時期ですし、非常にクリエイティブな季節でもあります。
その愛や創造性を、貴方は「ひとつひとつが世界にひとつしかない、手作りの品」のような世界に、
この下半期、惜しみなく注ぎ込んでいくことになるのだろうと思います。

5.21-6.2 生まれの貴方

胸にあった不思議な「距離」を超えるために、最初の「扉を開く」時。

とにかく「遠出」することになりそうです。この「遠さ」は、物理的な距離もさることながら、貴方の心の中にある「距離」なのかもしれません。自分とは縁遠いと思っていたこと、もっとも否定的に見つめていたこと、意識せずに背を向けていたこと、視野に入っているのに見ていなかったことなど、心の中でほぼ無意識に距離を置いていたものに対して、突然「扉が開く」ような変化が起こりそうなのです。実はこの変化は、この下半期だけのものではなく、これ以降数年かけて展開する長丁場のプロセスなのですが、2018年下半期は特に、「扉を開く」きっかけとなるような経験を、物理的な旅や精力的な勉強を通して得ることができるのかもしれません。
7月は、そんな旅や学びへの魅力的な「お誘い」がありそうです。情熱的な師や仲間に恵まれます。7月は「居場所」も賑やかな時期で、来客が貴方を「外に連れ出そう」とする気配もあります。8月はとても楽しい時期となるでしょう。趣味やクリエイティブな活動に追い風が吹きます。子育てにも喜びが多い時期です。9月から10月も、旅に駆り立てられるような時期となるかもしれません。なかには「修行の旅」をする人もいそうです。11月以降、人間関係が一気に盛り上がります。出会いが多くなりますし、人と会う機会も増えるでしょう。11月末から12月頭は、懐かしい人との再会の気配も。愛に追い風が吹くのは8月、そして11月以降です。11月から2019年にまたがる大きなテーマが「パートナーシップ」であり、この時期にパートナーを得る人も多いでしょう。

6.3-6.12 生まれの貴方

山積みのタスクが繋がり合って、新しいストーリーが生まれる。

とにかく忙しい時期です。この下半期は特に、一見雑多に積み上がったタスクの中に、だんだん「ストーリー」が見えてくるでしょう。バラバラだった忙しさが徐々に結び付き、貴方のキャリアや社会的立場として、ひとつの形にまとまっていくのです。人から認められたり、評価されたりするたびに、それらの言葉がひとつのベクトルを指していることに気付くはずです。この時期はどちらかといえば、自らの意思よりも「受動」によって道ができていくかもしれません。自分で発信することよりも、まずは他者から受信し、それにレスポンスしていくことで物語が繋がっていく、という傾向があるのです。誰かが欲しがっているものを自分も欲しくなる、といった現象も起こるかもしれません。もちろん、自分から何かしてはいけない、ということではありません。自ら動くことはいつも素晴らしいことですが、この時期は随所で、他人の音と自分の音が響き合ったところに、新たな自分が見つかる、といった現象が起こりそうなのです。
夏の間は特に、とても賑やかでしょう。コミュニケーションが大きく拡がります。8月半ば、突然朗報が飛び込んできて、そこからおもしろい役割を引き受ける人もいるでしょう。10月は旅に出ることになるかもしれません。誰かに頼まれて同行する、といった形になる可能性もあります。12月は非常に忙しい時期となります。特に前半、仕事や対外的な活動において「勝負に出る」ことになりそうです。愛に追い風が吹くのは8月後半、そして12月下旬以降です。パートナーを得る人も多そうです。

6.13-6.21 生まれの貴方

「本当に好きになれるかどうか」は、試してみなければわからない。

好きなものかどうか、ということがとても重要です。好きな仕事、好きな場所、自分に合った仲間かどうか、ということを、この時期随所で問われます。何かが自分に「合っているかどうか」は、自分自身にしかわかりません。どんなに似合うと褒められるドレスでも、着ていて窮屈で不快ならば、それは「合わない」のです。人から差し出されたものに関しても、「好きになれるかどうか」を吟味する必要があります。ただ、観念的に、頭ごなしに好き嫌いを判断することと、「本当に好きになれるかどうか確かめる」ことは、別です。上記の例でいけば、人に薦められたドレスを一顧だにしない、という選択肢もあるわけですが、今まで興味を感じたことがない服でも、人から薦められたら「一応は試着してみる」という態度こそが、「本当に好きになれるかどうか確かめる」ということだろうと思います。この時期は、自分では選びそうもないものほど、「人から薦められて、好きになる」可能性が高いようなのです。
この「薦められる」イベントがもっとも頻発しそうなのが8月から9月です。この間は貴方自身の感性も素晴らしく活性化していて、住む世界を大きく拡げることができるでしょう。9月から11月頭は非常に忙しい時期です。新しい役割を引き受けたり、自分の「任務」をゼロから創造したりすることになるかもしれません。人から求められることと、自分のやりたいことを、新たな形で整合させることができます。愛に追い風が吹くのは8月下旬から9月前半、11月から12月頭です。

 

12星座別占い

Horoscope : Ishii yukari / Illustlation : Chihiro Yoshii

石井ゆかりプロフィール

ライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆。『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『3年の星占い(全12冊)2018-2020』(文響社刊)も発売中。主宰WEBサイトは『筋トレ』http://st.sakura.ne.jp/~iyukari

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