石井ゆかりの星占い

2021/9/13 - 9/19

みずがめ座

みずがめ座

1.20 - 2.18

「もっと気楽にやろうよ!」と言われたら、イラッとするでしょうか。自分が真剣に、マジメに、思い詰めて取り組んでいればいるほど、「気楽に!」などと軽々しく言われたら、苛立ちを感じるだろうと思います。自分が苦労してやっていることを軽々とやる人がいた時、ムッとしてしまうことだってあります。また、がんばってがんばってやっとできたことを、人から「貴方はそういうのが得意で羨ましい!」と言われ、モヤモヤを抱え込んでしまう人もいます。自信がない分野について、優秀な誰かと自分を比べ、さらに落ち込みを深くする人もいます。こうした、「外の人たちと自分の思いのギャップ」は、生きていくうえでなかなか、避けて通れません。第三者から見れば「なんでそんなことで悩むの?」と不思議でしかたがないようなことで、私たちは深刻に悩み続けてしまうのです。「外」が明るければ明るいほど、「中」が暗く感じられるのです。

もとい、「外が明るいから、中が暗く思える」のではないのかもしれません。むしろ「中が暗くなりすぎていて、外が明るく感じられる」のかもしれません。いずれにせよ、窓を開けて外の光を内側に取り込めばいいだけです。そうすれば、中の暗さはすぐ、外の明るさと馴染んで、気にならなくなります。もちろん、人の心はそう簡単に開かれたりしません。苦悩や自己否定の楔はアイデンティティの深奥に食い入って、「外したくない」とさえ思えるようになるからです。でも、今週はもしかすると、心の中で暗く遮られている部屋に、不思議な方法で光を入れられるようになるかもしれません。外部からの明るい光を取り入れる窓を、心に設置できるかもしれません。冒頭の例のように、最初はちょっとイラッとするかもしれませんが、イライラしつつ少しだけ扉を開いたら、「中」の風景が一変し、イライラもいつのまにか吹き飛んでいるはずです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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