今貴方が遠くに見ているもののうちのいくつかは、来年貴方の元にやってきます。羨ましいと思えるもの、関わりたいと思える対象、純粋な興味を感じる存在。今は自分と相手の間に大きな隔たりがあっても、来年のどこかで、その隔たりが消滅する可能性があります。ですから、貴方が今遠く見ている存在と、貴方との間の「距離」を、過大評価しないほうがいいのかもしれません。「自分と相手の間には、こんなにも距離がある」と考えることは、ある種の不平等的な思想です。自分で自分を差別しているようなものなのです。「お互い同じ人間だ」「あれも人間が作ったものだ」と考えることは、やってみれば、そんなに難しいことではないはずです。
「互いの間に本質的な隔たりはない」と考え、お互いを対等な存在だと考えることによって、今やるべきことがわかってくるかもしれません。「それは近々、自分の近くに来るかもしれない」という考え方は、今の貴方をより強くしてくれるだろうと思います。