石井ゆかりの星占い

2021/9/27 - 10/3

うお座

うお座

2.19 - 3.20

ゴミは捨てると、家の中からは、なくなります。でも、この世からなくなってしまう、というわけではありません。運ばれていった先に、ちゃんと存在しています。「この世のどこかには、なんらかの形で、存在している」「どこかで魔法のように『消えてなくなる』わけではない」のです。ゴミ以外にも、私たちは人生の中で、さまざまに「捨てる」ものがあります。思い出や人間関係、ポジション、住んでいた場所。人生を形作るさまざまなものを、思い切って処分することがあります。ただ、それらが本当に「この世から消えてなくなったのか」というと、そうでもないことが多いのだろうと思います。

貴方が過去に「処分」したもの。自分の人生から、切り離したはずのもの。そうしたものが今週、ふと「よみがえる」ことがあるかもしれません。でも、それらは決して、貴方を傷つけたり、痛めつけたりするわけではないと思います。むしろ、かつてそれらを自分から切り離した時にできたキズを、今、縫い合わせて癒やすために、この「よみがえり」が起こるのだろうと思います。たとえば「あの頃は辛くて思い出せなかったけれど、今ならもう、ある程度冷静に考えることができる」とか、「あの頃はただやり過ごすしかなかったけれど、今なら自分でそのことを捉え直し、改めてちゃんと卒業できる」とか、そういったことが起こるのかもしれません。

または「自分自身の問題が、誰か第三者の状況の変化によって、間接的に解決していく」といった現象が起こる可能性もあります。悩みに悩んで袋小路にはまっていたのに、まったく関係ないように思えた外部の状況の変化がきっかけで、袋小路自体が消滅する! といった奇跡的な展開も、今ならあり得るようです。そんな外部からの「ギフト」のような急展開は、想定外のかたちでやってきますから、ごく柔軟に受け取る必要があるだろうと思います。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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