石井ゆかりの星占い

2021/11/22 - 11/28

おうし座

おうし座

4.20 - 5.20

コミュニケーションというものは、実に不思議です。「相手のことを話しているつもりなのに、実は自分のことを話し続けていた」とか、「相手の心配をしているつもりで、実は自分の不満を充たしたいだけだった」とか、「自分の好きなようにしていると言いながら、実は相手からの反応が欲しいだけだった」等々、あらゆる「反転」が起こるのです。意図しているわけでもなく、もちろん悪意もなく、いつのまにか「そうなっている」のです。自分ではまったく望まないことがそこに起こってしまうこともあります。穏やかな対話でもそういうことはよく起こりますし、ケンカや衝突なら、なおさらです。

このところの牡牛座の人々は、賑やかな人間関係に揉まれているか、あるいは複雑な交渉ごとの中にいる人が多そうです。今週はその「賑やかさ」「複雑さ」がほぐれ、本当にやり取りすべきテーマがシンプルに絞られます。枝葉が落ちて、幹がクリアに見えてくるのです。そこで、前述のような不思議な「反転」が起こっていないか、よく確認することができそうです。

この「確認」の方法としては、「距離」がポイントです。遠くにいる人に話を聞くとか、目上の人や尊敬する人物の意見を聞く、相手と少し距離を取ってみる、話し合っているテーマを少し遠ざけてみる、などのことが「効く」かもしれません。あるいは、自分自身と「向き合いすぎている」なら、自分自身と距離を取る、ということも一案です。自分自身と距離を取る方法は、たとえば「普段の環境から離れる」「同じルーティンのくり返しをやめる」「考えるのを意識的にやめる」「いつもと違うことをする」「いつもの人間関係から(一時的にでも)離脱する」「新しい場所に行ってみる」などのことが挙げられます。

心に新しい風を入れ、このところ話してきた話をもう一度、シンプルに捉え直してみる時、これまでには思いつかなかったような道が見つかるかもしれません。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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