石井ゆかりの星占い

2023/6/19 - 6/25

おとめ座

おとめ座

8.23 - 9.22

「原理主義的」という表現はほぼ、良くない意味で使われます。本来は宗教や信仰にまつわる言葉ですが、今は比喩的に、広い分野で用いられます。原理原則を過度に忠実に守る態度、はみ出しやゆるみ、バリエーションなどを絶対に許さない、厳しい姿勢を表します。「確かにそのルールは存在するけれど、目の前の現実や時代の移り変わりにはそぐわない」「元々は正しい考え方だったかもしれないが、それを厳格に守ろうとすると、いろいろな問題が起こる」という多数の合意が、もともとの原理をやわらげ、応用や解釈の幅を生み出します。
ただ、この「現実への適応」が浸透し、拡大しすぎると、もともとの原理が忘れ去られ、「なんのためにやっているのかわからない」という状況にいたることも少なくありません。

今週、貴方はある種の原理原則を、少々奇抜な形で「復活」させることになるかもしれません。「本来の形」や「どうしてこうしたルールが生まれたのか」という純粋な原点に立ち戻る時、目の前の複雑な状況をスパッときれいに整理できます。もちろん、さまざまなノイズを含んだ現実を、今いきなり原理主義的に一刀両断する、ということではありません。ただ、「もともとの理屈」という光を現状に当ててみることで、取捨選択の基準を見つけやすくなる、ということなのだと思います。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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