石井ゆかりの星占い

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。

今週はまず、7日の乙女座の新月です。牡牛座の天王星と120度、とても新鮮な、ハッキリとしたインパクトが感じられるスタートラインです。火星と冥王星もトラインで、どちらもある種の「破壊力」に溢れています。それも、「このところみんなが感じている大きな流れを、ハッキリと決定づけるような破壊力」というイメージです。たとえば、虫眼鏡で太陽の光を集めて紙を燃やそうとすると、まず細く煙が上がり、そのあと発火します。光が集まり、煙が出た時点で「すぐに炎が出てくるな」と予測がつきますが、実際に火がつくと、はっとさせられます。今週起こる「突発性・意外性」には、そんな「ある程度相いう流れである事はわかっていたが、やっぱりそうなるとはっとさせられる」というような、そんな「決定打」感があるのです。

何となくやろうと思っていたこと、長いこと準備してきたことを、今週ぱっと実行に移す人もいるでしょう。ぽんと前に出る不思議なタイミングを掴めるような、そんな節目です。

さらに週末11日、金星が天秤座から蠍座に移動します。これまでオウンサインでストレートな状態だった金星が、蠍座に移動すると、ちょっと変則感が出てきます。変化球、イレギュラーな気配が漂い始めます。私たちは自分自身の欲とか、密かな自信とか、自慢したい気持ちとかに、あまり自覚的になれません。自慢話ばかりしている人が、自分のことを非常に謙虚だと思っている、というようなケースは、決して珍しくないのです。この時期は特に、そうした「無自覚な欲、自己顕示」のようなものが、べろんと出てしまう傾向があります。「能ある鷹は爪を隠す」と言われますが、隠していたはずの爪がべろんと出てしまっていて、それに後から気づいて真っ赤になる! みたいなことも起こりやすいかもしれません。でも、そうした「自覚されざる感情」に気づくきっかけというのは、思えば非常に貴重です。

新月スタートで、とてもフレッシュで実務的な雰囲気の強い週です。なにかが定例化・ルール化するには、その前にたくさんの試行錯誤があるものです。「こういう習慣を身につけたい」と思っても長続きしなくて「ボツになる」もの、そうしたボツの山の向こうに、わずかに定着化に成功したルールがあって、そうしたルールが人の生活の大部分を構成しています。今週はもしかすると、そうした試行錯誤のボツのなかから、うまく定着する自分ルール、ルーティーンが生まれやすいタイミングなのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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