石井ゆかりの星占い

2021/9/13 - 9/19

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週はまず15日、火星が乙女座から天秤座へと移動します。火星が乙女座に入ったのは7月30日でしたから、そこからなんらかの「勝負・闘い」を続けてきた人は、この15日でその闘いが一段落する、というイメージになります。特に、実務的に非常に多忙だった人は、高密度の任務が一段落してホッとひと息、という展開になるのではないかと思います。

金星は先週蠍座入りしており、火星と金星が「ミューチュアル・リセプション」の位置関係になっています。両者はこの位置ではあまり調子が出ないのですが、互いにやり取りすることで、ある程度サポートし合い、調整し合える感じが出てきます。お互いにアウェイだけれども、ホームにいる相手にアドバイスをし合う、みたいなイメージです。天秤座も蠍座も、どちらも「他者との関わり・コミット」に関係の深い世界です。人間関係、力関係、支配関係の調整が、慣れないポジションながら慌ただしく進む、といった展開になるのかもしれません。欲や競争心、虚栄心、支配欲、独占欲といった、普段なら隠しておきたい「本音」たちが、妙にはみ出て見えてしまう、みたいなこともありそうです。でも、その「本音」を自分でも認めることができれば、新しい光が見えてくるのではないかと思います。「恥ずかしいから隠しておきたい自分」は、「認めたくない自分」でもあります。でも、それを認めてしまえば、「新しい自分」に変身するきっかけを掴めます。こうしたきっかけは、変則的な人間関係の中でだけ、掴めるものではないかと思うのです。

太陽と冥王星のトライン、金星と土星のスクエア、水星と海王星のクインカンクスなど、印象的なアスペクトが結ばれていきます。地球に比較的近い星と、遠い星との組み合わせで強い角度ができていく時、「抗いがたい流れに飲み込まれていく」というイメージが浮かびます。「なぜその方向に展開するのかわからないけれど、そっちに行くしかないということだけはわかる」的な展開が、今週は随所に見られるのかもしれません。あるいは「自分は本当は、こんなことを望んでいたんだな!」「自分がずっと願っていたのは、これだったのか!」的な展開もあるのかなと思います。

スマートさや格好良さにこだわらないほど、今週は強くいられるのかなと思います。自分が思う自分の姿と、他人から見た自分の姿は、たいていは大きく違っているものですが、それを少しでも近づけることができた時、私たちはわずかにでもラクになり、生きやすくなるものなのではないか、という気がします。本当の自己像に一歩近づく、その勇気を持ちやすいタイミングなのかなと思います。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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